重賞レース

第18回川崎マイラーズ(SIII)

2026年1月3日

レースガイド RACE GUIDE

南関東で実施される新年最初の重賞。
2024年から施行時期が正月川崎開催へ変更となり、春の古馬マイル路線の頂点・かしわ記念(JpnI)に向けて、始動のレースとなった。
また川崎で牡馬が出走可能な古馬マイル重賞は8月のスパーキングサマーカップ以来で、ここ照準のマイラーを見つけたい。
このレースで重賞初制覇を挙げた馬が過去10回中6頭、新星誕生の期待も高いレース。
【1・2着馬に京成盃グランドマイラーズ競走への優先出走権を付与】

コースガイド

4コーナーのポケットから発走し最初のコーナーまで500mあり、さほどハイペースにはなりません。差し馬にとってはカーブがきつい3コーナーでうまく立ち回ることが求められます。

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2・4枠を中心視、大井の重賞実績馬VS5番人気以内の船橋・浦和所属馬

※過去10年(2016~2023年5月実施、2024年以降1月実施時)のデータを対象にした。

伏兵の台頭に注意

 三連単万馬券決着が5回、1~4番人気で3着内を独占したのは3回。
 1番人気は3勝2着1回3着1回、2番人気が2勝2着1回3着2回とまずまずだが、2頭でワンツーを決めたのは2018年のみ。
 3番人気が1勝2着3回、5番人気も2勝2着1回3着2回と差は無い。
 頭数が多いものの、6番人気以下の馬が1勝2着3回3着4回、伏兵の台頭には十分注意したい。

【単勝人気別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
1番人気 3 1 1 5 40.0 % 50.0 %
2番人気 2 1 2 5 30.0 % 50.0 %
3番人気 1 3 0 6 40.0 % 40.0 %
4番人気 1 1 1 7 20.0 % 30.0 %
5番人気 2 1 2 5 30.0 % 50.0 %
6番人気以下 1 3 4 72 5.0 % 10.0 %

大井所属馬VS5番人気以内の船橋&浦和所属馬

 大井所属馬が2019年の1~3着独占を始め、2016年以外は毎年3着内に1頭以上絡んでおり、4勝2着5回3着6回、連対率25%、複勝率42%なら馬券の中心として考えたい。内12頭には重賞勝ちの実績があった。
 船橋所属馬は2勝2着4回3着1回(2017年3着ポイントプラスを除きすべて5番人気以内)。
 浦和所属馬は3勝(2着3着は無し)で、すべて5番人気以内。
 地元川崎所属馬は2022年こそワンツーを決めたが、それ以外では3着3頭と奮わない。

【所属別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
大井 4 5 6 20 25.7 % 42.9 %
船橋 2 4 1 22 20.7 % 24.1 %
浦和 3 0 0 25 10.7 % 10.7 %
川崎 1 1 3 33 5.3 % 13.2 %

5~7歳馬を中心に考えたい

 5歳馬が3勝2着2回3着1回と頭1つ抜け出しているが、6歳馬も1勝2着3回3着3回とこれに劣らない。
 7歳馬は出走頭数も多いが5勝2着2回と一発の魅力を秘める。
 8歳以上馬は2着2回3着4回とヒモまで。
 正月開催施行となってからの2年は7歳馬が連勝、逆に5歳馬は馬券に絡めていない点は頭に留めておきたい。
 牝馬は8頭が参戦しているものの、女傑クラーベセクレタ(2013年3着)を最後に馬券に絡めていない。

【馬齢別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
4歳 1 1 2 14 11.1 % 22.2 %
5歳 3 2 1 14 25.0 % 30.0 %
6歳 1 3 3 18 16.0 % 28.0 %
7歳 5 2 0 24 22.6 % 22.6 %
8歳以上 0 2 4 30 5.6 % 16.7 %

2枠が断然、人気薄でも4枠は押さえておきたい

 川崎1600mは1コーナーまでの距離が長く、ペースが鍵となるが、逃げ馬が2勝2着1回3着1回、2番手の馬が2勝2着3回と健闘している。
 加えて鍵となってくるのが枠順、2枠が2勝2着3回3着2回で複勝率70%と特筆すべきものになっている。
 4枠も4勝2着2回3着1回(1・1・2・5・8・8・8番人気)で人気に関わらず押さえておきたい。
 1枠は1・3・4・5番人気馬が3勝3着1回で上位人気に推されていれば。
 5枠~8枠の外枠は合わせて2着3回3着6回と、勝ち馬が出ていない。

【枠順別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
1枠 3 0 1 6 30.0 % 40.0 %
2枠 2 3 2 3 50.0 % 70.0 %
3枠 1 2 0 13 18.8 % 18.8 %
4枠 4 2 1 10 35.3 % 41.2 %
5枠 0 0 3 15 0.0 % 16.7 %
6枠 0 1 0 18 5.3 % 5.3 %
7枠 0 1 2 17 5.0 % 15.0 %
8枠 0 1 1 18 5.0 % 10.0 %

重賞勝ち実績馬に注目

 5月開催時はフジノウェーブ記念(2~3月・大井1400m)、ブリリアントカップ(4月・大井1800m)出走馬や、近2走内に1500~1600mのオープン特別を優勝していた馬が数多く馬券に絡んでいた。
 正月開催に移行された近2年で馬券に絡んだ6頭は10月以降の1400~1800m重賞・オープンからの転戦馬。まだ特筆するような傾向は見られない。
 川崎初参戦だった馬が2勝2着2回3着1回、川崎2回目の馬も3勝2着2回3着2回と順応しており、コース経験は不問。
 2016年を除き毎年重賞勝ち実績馬(計18頭)が馬券に絡んでおり、近走不振で人気を落としていてもその実力を加味しておきたい。

ライター:友好春

回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
17 令和6年 ムエックス 牡7 張田 昂
16 令和5年 デュードヴァン 牡7 御神本 訓史
15 令和5年 アイウォール 牡4 森 泰斗
14 令和4年 ファルコンビーク 牡5 本田 正重
13 令和3年 モジアナフレイバー 牡6 真島 大輔
12 令和2年 グレンツェント 牡7 森 泰斗
11 令和元年 キャプテンキング 牡5 坂井 英光
10 平成30年 ウェイトアンドシー セ7 今野 忠成
9 平成29年 リアライズリンクス 牡7 的場 文男
8 平成28年 モンサンカノープス 牡5 矢野 貴之
7 平成27年 ソルテ 牡5 吉原 寛人
6 平成26年 サトノタイガー 牡6 町田 直希
5 平成25年 スマートジョーカー 牡6 御神本 訓史
4 平成24年 カキツバタロイヤル 牡6 石崎 駿
3 平成23年 ザッハーマイン 牝6 的場 文男
2 平成22年 イーグルショウ 牡6 坂井 英光
1 平成21年 ノースダンデー 牡4 左海 誠二