重賞レース


レースガイド
南関東では最短距離(900m)にて行われる重賞競走。
習志野きらっとスプリントへ続くトライアルレース。
2021年から重賞に格上げされたが、それ以前を含め、近8年は休み明け緒戦・2戦目の馬が毎年1~2頭馬券に絡んでおり、ここから始動する馬にも注目。
牝馬が牡馬と互角に渡り合っている事にも注目。
【1着馬に習志野きらっとスプリントへの優先出走権を付与】
コースガイド
2100mと同じく発走は2コーナーの出口だが、3~4コーナーをまわるだけでゴール。いかにスピードを落とさず直線に入ることができるかが重要で、オープンでは51秒台の速いタイムでの決着となることもあります。
2~4枠が断然。近2走で重賞に参戦していた馬が巻き返す
※データは過去4回と、重賞昇格前オープン特別として行われていた6年分(2015~2020年)を対象にした。
1番人気を信頼して順当決着と考えるか、波乱を狙うか
単勝1番人気が7勝(2、3着は無し)その時は2着にも2~5番人気馬を連れてきており順当な決着となる事が多い。2・3番人気もそれぞれ5頭・6頭が馬券に絡んでいるが、1~3番人気で決まったのは2021年のみで、3頭目の選び方がポイントとなる。
1番人気が沈んだ3回は、3→5→2番人気で三連単13,020円、8→6→9番人気で三連単196,360円、2→3→10番人気で三連単27,830円、と5番人気以下の馬が5頭と一気に台頭してくる。
【単勝人気別成績】(過去10回)
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 7 | 0 | 0 | 3 | 70.0 % | 70.0 % |
2番人気 | 1 | 2 | 3 | 4 | 30.0 % | 60.0 % |
3番人気 | 1 | 4 | 0 | 5 | 50.0 % | 50.0 % |
4番人気 | 0 | 1 | 2 | 7 | 10.0 % | 30.0 % |
5番人気 | 0 | 2 | 1 | 7 | 20.0 % | 30.0 % |
6番人気以下 | 1 | 1 | 4 | 56 | 3.2 % | 9.7 % |
軸は船橋所属馬、川崎所属馬も健闘
船橋所属馬が6勝2着2回3着3回で複勝率52%、2020年(出走無し)と2024年を除き毎回連対しており軸馬選びはここから。
地元川崎所属馬は2024年を除き11頭が馬券に絡んでいるものの、2勝したラディヴィナを含め8頭は斤量53キロ以下だった。4年前に重賞へ格上げされてからは、A1級の馬が4連勝しており、傾向が変わった。
10年中8回が船橋・川崎でのワンツー。残る2回は大井所属馬が優勝している。その大井所属馬は5頭が馬券に絡んでいるが、2020年・2024年でそれぞれ2頭が馬券に絡んだ以外は3着1頭のみ。よく吟味したい。
浦和所属馬は2着1回3着2回のみで推しにくい。
【所属別成績】(過去10回)
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
大井 | 2 | 1 | 2 | 9 | 21.4 % | 35.7 % |
船橋 | 6 | 2 | 3 | 10 | 38.1 % | 52.4 % |
浦和 | 0 | 1 | 2 | 18 | 4.8 % | 14.3 % |
川崎 | 2 | 6 | 3 | 45 | 14.3 % | 19.6 % |
4~6歳馬が中心、牝馬にも注意
6歳馬が3勝2着6回3着2回で連対率でトップ。ただ重賞格上げ後は1勝2着1回のみで悩ましい。
4歳馬は3勝2着1回3着1回で複勝率35%であるが、重賞格上げ前の2020年までは4歳馬1キロ減の恩恵もあったので考慮漏れには注意したい。
5歳馬は4勝2着2回3着5回。重賞格上げ後は毎年馬券に絡み、2勝2着1着3着4回。3着に5歳馬を選ぶのもありかも知れない。
馬券に絡んだ30頭中27頭が4~6歳馬。唯一8歳以上で3着に食い込んだのは2015年のコアレスピューマ(11歳)のみで高齢馬には厳しい。
また牝馬は6勝2着2回3着4回で、2024年を除き毎年馬券に絡んでいる。
【馬齢別成績】(過去10回)
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
3歳 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0 % | 0.0 % |
4歳 | 3 | 1 | 1 | 9 | 28.6 % | 35.7 % |
5歳 | 4 | 2 | 5 | 18 | 20.7 % | 37.9 % |
6歳 | 3 | 6 | 2 | 19 | 30.0 % | 36.7 % |
7歳 | 0 | 1 | 1 | 16 | 5.6 % | 11.1 % |
8歳以上 | 0 | 0 | 1 | 20 | 0.0 % | 4.8 % |
牝馬 | 6 | 2 | 4 | 18 | 26.7 % | 40.0 % |
2~4枠が断然
ワンターンの電撃戦ゆえに枠順も重要なファクターとなる。2・3・4枠がそれぞれ複勝率60%・50%・50%で、7勝2着6回3着3回と軸選びはここから。
一方で7枠が2勝3着1回と健闘しているものの、6枠・8枠(馬券に絡んだのは合わせて4頭のみ)の結果を考えると信頼は置きにくい。
尚、最内の1枠で馬券に絡んだのは、2015年コアレスピューマと2023年エンテレケイアの3着2頭のみ。
【枠順別成績】(過去10回)
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 連対率 | 複勝率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0 | 0 | 2 | 8 | 0.0 % | 20.0 % |
2枠 | 2 | 3 | 1 | 4 | 50.0 % | 60.0 % |
3枠 | 3 | 2 | 0 | 5 | 50.0 % | 50.0 % |
4枠 | 2 | 1 | 2 | 5 | 30.0 % | 50.0 % |
5枠 | 0 | 1 | 4 | 12 | 5.9 % | 29.4 % |
6枠 | 0 | 1 | 0 | 17 | 5.6 % | 5.6 % |
7枠 | 2 | 0 | 1 | 16 | 10.5 % | 15.8 % |
8枠 | 1 | 2 | 0 | 15 | 16.7 % | 16.7 % |
近2走で重賞に参戦していた馬が巻き返す
前走か前々走で1,400m以下の重賞競走に出走していた馬が5勝2着3回3着3回。重賞格上げ後は4連勝、2016年を除き毎年馬券に絡んでおり、2桁着順からの巻き返しも見られる。
また船橋:閃光スプリントに出走していた馬が3勝2着3回3着2回と好相性。それ以外では前走で同じ舞台の川崎900m戦に出走していた馬が1勝2着3回3着4回。
川崎コース経験の有無は問わないが、ここ7年は休み明けか叩き2戦目の馬が毎年1~2頭馬券に絡んでおり、春のスプリント路線を狙ったローテーションの馬も探してみたい。
ライター:友好春
回数 | 施行年 | 馬名 | 性・年齢 | 騎手 |
---|---|---|---|---|
4 | 令和6年 | プライルード | 牡5 | 本田 正重 |
3 | 令和5年 | キモンルビー | 牝6 | 御神本 訓史 |
2 | 令和4年 | コパノフィーリング | 牝5 | 森 泰斗 |
1 | 令和3年 | カプリフレイバー | 牡4 | 真島 大輔 |