重賞レース

第29回スパーキングレディーカップ(ホクトベガメモリアル)(JpnIII)

2025年7月9日 20:10発走予定

レースガイド RACE GUIDE

副称に川崎記念連覇・エンプレス杯連覇を含めダート重賞路線を席巻し「砂の女王」と呼ばれた名牝ホクトベガの名を冠している。
2024年からGRANDAME-JAPAN古馬シーズンが春秋の2つに分けられ、秋シーズンの開幕戦に位置づけられた。
1998年にダートグレード競走となってからJRA所属馬が23勝と圧倒しているが、地方所属馬が2・3着に割って入る事が多い。
【1着となった地方所属馬にレディスプレリュードへの優先出走権を付与】

コースガイド

4コーナーのポケットから発走し最初のコーナーまで500mあり、さほどハイペースにはなりません。差し馬にとってはカーブがきつい3コーナーでうまく立ち回ることが求められます。

  • 分析
    レポート

  • 参考
    レース動画

  • 重賞
    直前情報

  • レース
    レポート

  • 歴代
    優勝馬

JRA勢VS大井所属馬

※データは過去10年分(2015~2024年)を対象にした。

上位人気馬の取り捨てが鍵

 1番人気が5勝2着1回、2番人気馬が3勝2着1回、3番人気が1勝2着3回。連対馬20頭中15頭が3番人気以内、5番人気以下は2頭のみと順当決着となる事が多い。

 3着まで枠を広げても5番人気以下は5頭のみで、上位人気馬の取り捨てが鍵となる。

【単勝人気別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
1番人気 5 2 1 2 70.0 % 80.0 %
2番人気 3 1 1 5 40.0 % 50.0 %
3番人気 1 3 3 3 40.0 % 70.0 %
4番人気 1 2 2 5 30.0 % 50.0 %
5番人気 0 0 1 9 0.0 % 10.0 %
6番人気以下 0 2 2 57 3.3 % 6.6 %

JRA勢が断然も、大井所属馬が割って入るか

 JRA所属馬が9勝2着6回3着6回と出走39頭の半分以上が馬券絡みと断然。しかし1~3着を独占したのは2015年と2018年の2回のみ。

 地方所属馬で馬券に絡んだ9頭は全て南関東所属で、内8頭は大井所属馬。地方所属馬で唯1頭優勝したサルサディオーネ(2021年)は、JRA所属時に当レースで2019年2着の実績を持っていた。

【所属別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
大井 1 3 4 16 16.7 % 33.3 %
船橋 0 0 0 11 0.0 % 0.0 %
浦和 0 1 0 9 10.0 % 10.0 %
川崎 0 0 0 14 0.0 % 0.0 %
他地区 0 0 0 13 0.0 % 0.0 %
JRA 9 6 6 18 38.5 % 53.8 %

4・5歳馬の信頼度が高い

 5歳馬が5勝2着4回3着3回、4歳馬も負けじと2勝2着4回3着3回。但し、JRA所属馬に限ると3歳馬の複勝率66%、6歳馬も複勝率60%で4・5歳馬を上回る。出走してきたら注意が必要だ。

 7歳以上馬はサルサディオーネが1・3着しているのみ。同馬は5・6歳時に当レースで2・3着と好成績を挙げていた。

【馬齢別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
3歳 1 0 1 5 14.3 % 28.6 %
4歳 2 4 3 22 19.4 % 29.0 %
5歳 5 4 3 32 20.5 % 27.3 %
6歳 1 2 2 13 16.7 % 27.8 %
7歳 1 0 0 7 12.5 % 12.5 %
8歳以上 0 0 1 2 0.0 % 33.3 %

【馬齢別成績、JRA所属馬のみ】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
3歳 1 0 1 1 33.3 % 66.7 %
4歳 2 3 3 6 35.7 % 57.1 %
5歳 5 2 1 9 41.2 % 47.1 %
6歳 1 1 1 2 40.0 % 60.0 %
7歳 0 0 0 0 0.0 % 0.0 %
8歳以上 0 0 0 0 0.0 % 0.0 %

外枠か内枠かの両極端

 6~8枠が5勝2着8回3着7回、1~3枠が5勝2着2回3着1回。5枠が馬券絡み無し、4枠が3着2回のみで、外枠か内枠かの両極端。2024年を除き、逃げ馬か2番手でレースを進めた馬が連対しており、前々でレースをできる馬を選びたい。

【枠順別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外 連対率 複勝率
1枠 2 0 1 7 20.0 % 30.0 %
2枠 1 1 0 8 20.0 % 20.0 %
3枠 2 1 0 8 27.3 % 27.3 %
4枠 0 0 2 10 0.0 % 16.7 %
5枠 0 0 0 15 0.0 % 0.0 %
6枠 1 1 4 9 13.3 % 40.0 %
7枠 2 3 2 11 27.8 % 38.9 %
8枠 2 4 1 13 30.0 % 35.0 %

4番人気以内の別路線組に注目

 2023年までは、同じ年の春に行われたマリーンカップからの転戦馬が活躍していたが、2024年から同レースが9月へ施行変更となり、TCK女王盃(大井)が兵庫女王盃(園田)として4月開催に置き換わった。2024年は兵庫女王盃2・4・5着馬が1~3着を独占。傾向が変わったかもしれない。

 一方、前年暮れから続く牝馬ダートグレード競走(クイーン賞、TCK女王盃、エンプレス盃、マリーンカップ)に出走していなかった4番人気以内馬(1頭を除き、全てJRA所属馬)が2024年と該当馬無しの2022年を除く8回で馬券に絡んでおり3勝2着4回3着3回(馬券圏外に敗れたのは5頭、内1頭は初ダート)と別路線組に注意を払いたい。

ライター:友好春

回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
28 令和6年 アーテルアストレア 牝5 菱田 裕二
27 令和5年 レディバグ 牝5 酒井 学
26 令和4年 ショウナンナデシコ 牝5 吉田 隼人
25 令和3年 サルサディオーネ 牝7 矢野 貴之
24 令和2年 ファッショニスタ 牝6 川田 将雅
23 令和元年 ファッショニスタ 牝5 川田 将雅
22 平成30年 リエノテソーロ 牝4 吉田 隼人
21 平成29年 アンジュデジール 牝3 横山 典弘
20 平成28年 ホワイトフーガ 牝4 蛯名 正義
19 平成27年 トロワボヌール 牝5 戸崎 圭太
18 平成26年 サウンドガガ 牝5 武 豊
17 平成25年 メーデイア 牝5 濱中 俊
16 平成24年 スティールパス 牝5 蛯名 正義
15 平成23年 ラヴェリータ 牝5 武 豊
14 平成22年 ラヴェリータ 牝4 岩田 康誠
13 平成21年 ラヴェリータ 牝3 岩田 康誠
12 平成20年 トーセンジョウオー 牝7 戸崎 圭太
11 平成19年 メイショウバトラー 牝7 武 豊
10 平成18年 レマーズガール 牝6 内田 博幸
9 平成17年 トーセンジョウオー 牝4 後藤 浩輝
8 平成16年 グラッブユアハート 牝4 安藤 勝己
7 平成15年 レマーズガール 牝3 武 豊
6 平成14年 ジーナフォンテン 牝4 張田 京
5 平成13年 プリエミネンス 牝4 柴田 善臣
4 平成12年 トシザミカ 牝6 河内 洋
3 平成11年 ファストフレンド 牝6 蛯名 正義
2 平成10年 ホクトロビン 牝5 佐藤 祐樹
1 平成9年 オートメンデス 牝4 岡村 裕基
1 平成9年 ブンブンラリー 牝4 桑島 孝春