重賞レース

第56回 関東オークス(JpnII)

2020年6月10日

レースガイド RACE GUIDE

3歳牝馬で唯一のダートグレード競走で、グランダム・ジャパンの対象競走でもある。JRA交流となった2000年以降、地方馬の勝利は3回だけだが、JRAの1〜3着独占も4回のみ。過去10年では、3着内馬30頭中12頭が地方馬と健闘をみせている。【1着、2着馬にスパーキングレディーカップ、1着馬にジャパンダートダービーへの優先出走権を付与(いずれも地方所属馬のみ)】

コースガイド

2コーナーの出口から発走し、コーナーを6回まわります。2周目の向正面でペースが上がったときに、離されずについていくことができるか。騎手のペース判断も重要になります。

  • 分析
    レポート

  • 参考
    レース動画

  • 重賞
    直前情報

  • レース
    レポート

  • 歴代
    優勝馬

地方勢は2、3着候補

※データは、過去10年分(10~19年)を対象にした。

1、2番人気は堅実だが

単勝1番人気は4勝、2着2回、3着1回で、2番人気も3勝、2着1回、3着3回。1、2番人気とも3着以内に入ったのは5回あり、両方とも馬券外だったのは18年の1回だけ。軸は上位人気馬から。しかし6番人気以下も6頭馬券に絡んでおり、3連単では10年、18年が10万円台で決着し、5桁配当も4回とやや波乱となっている。

【単勝人気別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外
1番人気 4 2 1 3
2番人気 3 1 3 3
3番人気 1 1 2 6
4番人気 1 2 0 7
5番人気 0 3 0 7
6番人気以下 1 1 4 73

JRA優位も上位独占は1回

JRAが9勝、2着6回、3着3回で3着以内馬30頭中18頭を占めている。しかし1~3着独占は13年の1回のみで、10年、12年、18年には地方勢が3着以内に2頭入線。地方馬も馬券の対象として考えたい。南関東勢の勝利は、12年のアスカリーブル(船橋)。他地区勢は、14年2着トーコーニーケ(兵庫)が唯一の3着以内だが、5番人気とその年の地方勢ではもっとも人気が高かった。

【所属別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外
JRA 9 6 3 22
浦和 0 0 2 2
船橋 1 1 2 19
大井 0 1 3 15
川崎 0 1 0 20
他地区 0 1 0 27

JRAはオープン特別、兵庫CS組

前走がJRAダートのオープン特別戦だった12頭中7頭が3着以内の好相性になっている。13年までは、当時5月に実施されていた昇竜ステークスが対象。しかし青竜ステークス(5月・東京)、鳳雛ステークス(5月・京都)が新設された14年(その年から昇竜ステークスは3月に移設)以降は、前走がその2レースまたは、伏竜ステークス、端午ステークスだった馬が馬券に絡んでいる。
また、前走兵庫チャンピオンシップJpnIIのJRA馬は、10~13年では3着以内なしだったが、14~18年は4頭中3頭が馬券絡み。なお19年は出走がなかった。

地方は東京プリンセス賞3着以内

地方勢のステップは東京プリンセス賞(大井1800m)が最多。同1着馬が出走してきたときは、1勝、3着2回(着外1回)で、19年は桜花賞、東京プリンセス賞と連勝していたトーセンガーネット(浦和)が3着。15年には東京プリンセス賞9着トーセンマリオン(浦和)が3着に入線しているが、それ以降は4着以下の馬は馬券に絡んでいない。
なお、3連単10万4200円と荒れた18年は、東京プリンセス賞1着馬、JRAの前走オープン特別戦組とも不在。前走JRA500万下(1勝クラス)で9着だったハービンマオが勝ち、2着は東京プリンセス賞3着馬、3着には前走東京湾カップ1着馬が入った。

ライター: 栗田勇人

 

金子正彦

金子正彦

1962年11月12日 神奈川県出身。
1979年に川崎競馬で騎手デビューし16,482戦1,227勝を挙げて2017年3月に引退。重賞勝ちは東京ダービー(サイレントスタメン)、浦和記念(モエレトレジャー)、桜花賞(ミライ)、ハイセイコー記念(ソルテ)など11勝。
引退後は競馬ブック南関東版でコラム、週刊競馬ブックにて重賞回顧等を執筆。

中川明美

中川明美

競馬ブック南関東担当記者。
新聞紙面にてコラム『南関こんしぇるじゅ』、週刊競馬ブックで『NANKAN通信』、競馬ブックWEBにて『南関あらうんど』等を執筆。週刊競馬ブック南関東S重賞本誌担当。
グリーンチャンネルにて『アタック地方競馬』『ダート競馬JAPAN』に出演中。

プロフィール_2

第56回関東オークス(JpnII)

注目馬情報

協力:競馬ブック

■アクアリーブル(牝3歳 船橋・米谷康秀厩舎)

写真:真鍋元

道営時代には盛岡に遠征した知床賞を制覇。3歳になって船橋に移籍すると4戦目の桜花賞では前々の競馬でもしっかり脚を使って南関東の牝馬第一冠を戴冠。前走の東京プリンセス賞ではさらにひと皮むけた走りを見せ、見事二冠目も制した。
母アスカリーブルは東京プリンセス賞、関東オークスJpnIIの牝馬二冠優勝をはじめ、重賞7勝している名牝。アクアリーブルを産んだ直後に死亡したため、唯一の産駒にして忘れ形見である。
東京プリンセス賞後には、「距離は2000mくらいまでならこなすと思うので心配していない」と関東オークスJpnIIでの三冠達成に意欲を見せていた佐藤賢二調教師がレースの3日後に急逝。佐藤調教師の弟子にあたる米谷康秀調教師の元で第三冠を迎えることになった。

「先生の厩舎とうちは飼い葉の内容が違うんですが、とにかく関東オークスまでは佐藤賢二厩舎の馬づくりそのままでいこうと決めました。調教メニューもこれまで同様にして山本聡紀騎手に乗ってもらっています。母のアスカリーブルに調教でまたがっていたことがあるのでアクアリーブルのことは注目して見ていたんですが、来た頃の貧弱な感じがここ数カ月で一気にパワーアップして馬体が大きくなってますよね。過去のレースを見ているんですが、馬場を気にするってタイプではなさそうですし、距離も問題ない。JRAの強い馬とどれだけやれるかでしょうね」と米谷調教師。

母も撃破した中央勢の厚い壁。南関東牝馬三冠をこれまで達成したのはかつて佐藤賢二調教師が手がけたチャームアスリープ1頭だけという難関だが、最近は先行力も安定して心身の成長が著しく、三冠達成への期待が膨らむばかりである。

■クリスティ(牝3歳 JRA・杉山晴紀厩舎)

写真:小金井邦祥

初めてのダート参戦になるが、父キズナは初年度からダートの活躍馬も多く出しており、母の父はクロフネ。兄ヒッチコックはダート2勝と適性の裏づけはある。

「除外にはなったが(JRAの)オークス出走を予定していたくらいだから仕上がり状態はいい。初ダートでどうかだけど、牝馬でも体に恵まれているし血統的には走れていいからね。距離はやってみないとわからないところがあるが、ダートがいい方に出てくれれば」と杉山晴紀調教師。

前々走のフラワーカップGIIIでは、厳しい展開のなか5着に粘り、前走のスイートピーステークスでは前が捌けず4着だったが、ゆったりしたペースになるこの距離なら小回りコースでも対応できそう。

■レーヌブランシュ(牝3歳 JRA・橋口慎介厩舎)

写真:山中博喜

ヒヤシンスステークス、伏竜ステークスと牡馬強豪に混じっての近2戦。
ヒヤシンスステークスでは馬群の中で脚をためていたが終いの脚を使えず10着。東京のダートマイルで芝スタートへの戸惑いも見受けられた結果。特筆は伏竜ステークスで、スタートはあおりぎみになってしまったが、じわじわと追い上げて直線は外から伸びてきた。強い男馬相手に掲示板に載った走りなら、牝馬同士では面白いことになりそうだ。

「大山ヒルズへの放牧を挟んでここへ。順調に乗り込めて、いい状態に仕上がっています。折り合いがつき、長くいい脚を使えるのが2100mでは魅力。牡馬相手に健闘した前走内容からも楽しみです」と橋口慎介調教師。

伏竜ステークスではのちに兵庫チャンピオンシップJpnIIで2着に粘ったダノンファラオにも先着している実力馬だ。

■レイチェルウーズ(牝3歳 船橋・林正人厩舎)

写真:真鍋元

デビューから3連勝後に東京2歳優駿牝馬を快勝し、ユングフラウ賞でも優勝と、無敗のまま突き進んで南関東牝馬クラシックの最有力候補と見られ、桜花賞では1.3倍の圧倒的人気を集めた。ところが先行馬に有利な流れとなり最後はヨーイドンの競馬。まさかの5着に屈した。
前走の東京プリンセス賞でも1番人気となったが、好位で折り合いのつく無理のない競馬をしながらも4着に敗れ、距離の課題が見えてきた。

「桜花賞はきついローテーションの影響で見えない疲れがあったんだと思う。東京プリンセス賞の走りは距離の問題とはっきりした。状態面で言えばここ2戦以上にあがってきているので、この調子が良い時にもう一度長めの距離を走らせてみたいと思った。距離を不安視するのであれば、むしろ思いきって自分で先手を取って行くというのもありかと。相手も強くなるが、チャレンジャーとして一矢報いることができれば」と林正人調教師は思いきった作戦も考えている。

林厩舎はエメリミットで東京ダービーを優勝したばかり。追い風に乗って2歳女王の復活劇があるかもしれない。

■セラン(牝3歳 JRA・松永幹夫厩舎)

写真:小金井邦祥

今年2月、ドバイのメイダン競馬場で行われたUAEオークスGIIIに挑戦して3着。そのままUAEダービーGIIに出走予定もレースが中止になり帰国。以来のレースになる。

「ドバイは体がしぼんでのレースで走りきれなかった。体を戻してから調整を始めて、あの時より体調はいいし、左回りでの長距離という条件は合っている」と松永幹夫調教師。

遠征前の中山・呉竹賞ではマイペースな逃げではあったが終始右手前のまま少し外に張りながらの道中。それを考えれば着差以上の強い勝ち方で、左回りはプラスに働くかも。

■テーオーブルベリー(牝3歳 大井・中道啓二厩舎)

写真:稲葉訓也

2歳時は道営の田中淳司厩舎所属として笠松のラブミーチャン記念を勝ち、年末の東京2歳優駿牝馬にも参戦してハイラップで逃げて2着。グランダム・ジャパン2歳シーズンを断トツで優勝している。
年明けに大井に移籍すると初の左回りとなるユングフラウ賞から使い出したが、トリッキーな浦和コースに戸惑い5着。続く桜花賞では2番手をラクなかたちで追走し2着に粘った。
しかし東京プリンセス賞では10着に大敗。第三冠の関東オークスJpnIIに向かうプランをいったん白紙に戻して園田・のじぎく賞へと臨んだ。
のじぎく賞ではそれまでにない差す展開になり、直線は外に切り替えて伸びると前でやり合う2頭を交わしてゴール。進境を開いたかのようなレースぶりだった。

「のじぎく賞はそれまでの課題を克服した収穫ある一戦だった。1枠を引いてラチ沿いをいけたことも良かったのかな。怖がりな面があって道中も他馬を気にする面があるからね。もう前で競馬をすることにこだわらなくても良さそうだ。疲れは見られないが、東京プリンセス賞では2週続けてビシッとやったことが響いたのかもしれないから、今回はのじぎく賞の前のように軽めの最終調整で」と中道啓二調教師。

グランダム・ジャパン3歳シーズンではもっか暫定トップ。関東オークスJpnIIにはエクストラポイントもあり、2歳シーズンに続く女王を目指す。

■アールクインダム(牝3歳 JRA・伊藤大士厩舎)

写真:小金井邦祥

初物尽くしになるが、前走は2月の東京芝マイルのクイーン賞GIIIで、結果9着とはいえ着差はコンマ8秒。スタートが良すぎて自分のかたちではなかったことを考えれば上々の走り。左回りには対応できた。

「使って行くとテンションが上がるタイプ。むしろ休み明けの方が合っているかも。初ダートになるが、適性は感じているのでいい方に出てくれれば」と伊藤大士調教師。

2走前の菜の花賞では外々を回されながらも最後は鋭い脚を使って快勝。兄のコルクは川崎で2勝していずれも差し切り勝ちをおさめている。
テンションが課題となれば、休み明けのフレッシュさでどこまでカバーできるだろうか。

■ルイドフィーネ(牝3歳 川崎・内田勝義厩舎)

写真:真鍋元

キャリアはまだ6戦だが、デビュー以来、掲示板を外すことなく入着。ローレル賞2着、東京2歳優駿牝馬4着、桜花賞3着、東京プリンセス賞3着と勝ちきれないまでも善戦を続けるレース巧者だ。
距離2100mは未知数だが、姉には重賞5勝し2100mの戸塚記念を勝っているナターレがいて適性はありそうだ。

「距離に関してはいつもこちらが想像している以上にこなしてくれるんでそう心配はしていません。乗りやすい馬ですし器用さでカバーしてくれそうです。素直にこちらの指示に従ってくれる操作性の良さは魅力ですし、跳びからはバネの良さを感じます。以前に比べて力強くなってきているのを感じます」と2戦目から手綱を取っている笹川翼騎手。

道中で不利があっても怯むことない精神面の強さは何よりの強み。幅広い距離で活躍した姉のようにどんな競馬にも対応できそうだ。

金子正彦

金子正彦

1962年11月12日 神奈川県出身。
1979年に川崎競馬で騎手デビューし16,482戦1,227勝を挙げて2017年3月に引退。重賞勝ちは東京ダービー(サイレントスタメン)、浦和記念(モエレトレジャー)、桜花賞(ミライ)、ハイセイコー記念(ソルテ)など11勝。
引退後は競馬ブック南関東版でコラム、週刊競馬ブックにて重賞回顧等を執筆。

中川明美

中川明美

競馬ブック南関東担当記者。
新聞紙面にてコラム『南関こんしぇるじゅ』、週刊競馬ブックで『NANKAN通信』、競馬ブックWEBにて『南関あらうんど』等を執筆。週刊競馬ブック南関東S重賞本誌担当。
グリーンチャンネルにて『アタック地方競馬』『ダート競馬JAPAN』に出演中。

プロフィール_2

写真:真鍋元

参戦するJRA勢4頭のうち2頭が初ダート。
そして2012年の優勝馬アスカリーブルの忘れ形見アクアリーブルが南関東牝馬三冠をかけたことでも注目を集めた。

それほどハナを主張する馬もなく、ダッシュ良く飛び出したアールクインダムが逃げるかたち。2番手にアクアリーブル、3番手インにレーヌブランシュと続く。
1番人気のセランは外側5、6番手の位置取り。平均ペースでレースは進み、先にアクアリーブルが抜け出して先頭に立つが、直線半ばでレーヌブランシュが捕らえてコンマ3秒振り切り、初重賞制覇となった。

三冠制覇を狙ったアクアリーブルは惜しくも2着だが、完璧な騎乗で悔いなき力走だったと言えるだろう。地方馬最先着の2着でありグランダム・ジャパン3歳シーズンでは47ポイントを獲得して総合優勝を果たした。
全体的な流れは遅くなかったが、中位から後ろでレースを進めた馬たちには厳しい結果になった。

写真:真鍋元

1着 レーヌブランシュ

スタート直後は仕掛けたが、あとはインコースでじっとガマン。
馬場状態を意識した好判断で、ストレスのかからないレース運びが最後の伸びにつながった。実力牡馬相手にもまれて力を蓄えてきたことも大きな経験となったのだろう。
鞍上の松山弘平騎手は今年JRAのオークスGIも制しており、関東オークスJpnIIと芝・ダートでのオークスダブル制覇となった。

<橋口慎介調教師>
レーヌブランシュの強いところを見せられて嬉しい。
コースの傾向を見てもできるだけ前で競馬をした方がいいと松山騎手とは事前に話していた。
その通りのレースができて、勝負どころでの手応えも良く、抜け出してからの脚も速かった。抜け出した時点で勝利を確信しました。
この後は休養になりますが、復帰してからはダート路線で頑張ってくれると思います。


 

<松山弘平騎手>
素直に嬉しい気持ちと馬が頑張ってくれて感謝の気持ちです。2月以来のコンビですが、これまで2勝させていただいて、最後まで良い脚を使える馬だなぁという印象でした。ただズブいところがあるのと、今回は小回りコースですから、前々の勝負ができる位置でレースを進めたいと思って積極的に行きました。それに馬が応えてくれて、最後まで良い脚で頑張ってくれました。


2着 アクアリーブル

南関東牝馬三冠がかかる大一番。
好スタートから2番手を追走し、絶好の位置からいったんは先頭に躍り出た。直線半ばで勝ち馬に交わされ悔しい2着。
三冠達成とはならなかったが、強豪相手に見せ場十分で、これで負けたなら仕方がないという内容。グランダム・ジャパン3歳シーズンでは総合優勝を飾った。
南関東牝馬では抜けた存在感で、ひと夏の休養から復帰後の楽しみが増えた。

<矢野貴之騎手>
スタートも良く、良い位置が取れたのがこの結果につながった。
距離は長くても大丈夫だが、尻尾を振ったり遊んでしまうところがあるので必ずしも長い方が良いわけではないと思う。
南関ではトップクラスの牝馬であると思うし、この先が楽しみ。
グランダム・ジャパンは特に意識していなかったが、この2着で優勝となるので、優勝できてよかった。

3着 クリスティ

今春も芝で活躍していたが、初めてのダート競馬。血統的にも適性はあると思われるが、初物尽くしでも上手く流れに乗って好位でレースを進めていた。
前2頭とは4馬身以上の差があり、最後は決め手の差だろうか。

<ミルコ・デムーロ騎手>
初めてのダートだったがよく頑張っていた。
距離は問題ないが、コーナーがきつく、最後は止まってしまった。

4着 ルイドフィーネ

スタートも良く、内枠を生かしたロスの少ない競馬。
デビューから【1・2・2・2・0】とすべて4着以内という堅実な走りには頭が下がる。
この後は休養に入り、秋はロジータ記念が目標というが、秋以降が楽しみになるレース内容だった。

<笹川翼騎手>
競馬が上手ですね。
馬のリズムを重視してあのポジションでしたが、最後は詰めてきていますし、一戦ごとに体力もついているのがわかります。
(成長した)秋が楽しみになってきました。

5着 セラン

スタートはひと息だったが、すぐに巻き返して好位に。
終始外々を回るかたちとなったこともあるが、終いの脚に切れが見られなかった。ドバイを経由したわりに馬体をしっかり戻していたが、川崎の砂は合わなかったようだ。

<武豊騎手>
馬の調子は良かったが、ゲートでの駐立が悪くて、あまりスタートが良くなかった。
でも、こういう乾いた深いダートは合わなかったかな。

6着 バブルガムダンサー

(5着から)差がない6着で、入着まであと少しというレースぶり。
強敵相手を考えればまずまずの内容だが、末脚がさらに強化してくれば地力発揮。

<今野忠成騎手>
理想のレースはできたと思います。
忙しい短い距離より、距離はあった方がよさそう。
まだ緩さもあるしこれからもっと良くなるはず。

7着 レイチェルウーズ

南関東の2歳女王としての実績を考えるともっとやれていいはずだが、大外枠からのスタートで後手を踏むかたちになったことは痛い。距離的な問題もあるのだろうが、秋以降の巻き返しを期待したい。
このあとは休養へ。

<本田正重騎手>
スタートで躓いてしまったことが大きいですね。
本当はもっと前で競馬がしたかったんですが行けなかった。
ただ、距離は思った以上にもちそう。

9着 テーオーブルベリー

のじぎく賞での収穫は大きく、先行にこだわっていた以前とは違って中団後ろで抑える競馬に。3コーナーにかけて早めに動いたが、直線は一杯になっていた。マイル前後なら面白いことになりそう。

<森泰斗騎手>
距離の壁があるのかもしれません。
現状では1800mくらいまでが良さそうですね。
抑えるレースをさせて3コーナーまでは手応えが良かったんですが、最後は止まってしまいました。
モマれる競馬も克服しているし、春に比べて競馬の幅が広がっているように思います。

回数施行年馬名性・年齢騎手
55令和元年ラインカリーナ 牝3武藤 雅
54平成30年ハービンマオ 牝3松岡 正海
53平成29年クイーンマンボ 牝3C.ルメール
52平成28年タイニーダンサー 牝3戸崎 圭太
51平成27年ホワイトフーガ 牝3大野 拓弥
50平成26年エスメラルディーナ 牝3C.ウィリアムズ
49平成25年アムールポエジー 牝3岩田 康誠
48平成24年アスカリーブル 牝3今野 忠成
47平成23年カラフルデイズ 牝3岩田 康誠
46平成22年シンメイフジ 牝3内田 博幸
45平成21年ラヴェリータ 牝3岩田 康誠
44平成20年ユキチャン 牝3武 豊
43平成19年ホワイトメロディー 牝3安藤 勝己
42平成18年チャームアスリープ 牝3内田 博幸
41平成17年テンセイフジ 牝3石崎 駿
40平成16年トーセンジョウオー 牝3蛯名 正義
39平成15年レマーズガール 牝3武 豊
38平成14年サクラヴィクトリア 牝3蛯名 正義
37平成13年マイニングレディ 牝3柴田 善臣
36平成12年プリエミネンス 牝4柴田 善臣
35平成11年ヤマノリアル 牝4張田 京
34平成10年シバノコトエ 牝4秋田 実
33平成9年シルバーアクト牝4石崎 隆之
32平成8年タカミブリティ牝4石崎 隆之
31平成7年ヘイワンリーフ牝4桑島 孝春
30平成6年ケーエフネプチユン牝4矢内 博
29平成5年ホワイトアリーナ牝4桑島 孝春
28平成4年マテイス牝4佐々木 竹見
27平成3年マウントグローリ牝4的場 文男
26平成2年フジノパツサー牝4本間 茂
25平成元年クインスワロー牝4桑島 孝春
24昭和63年タケシバロツク牝4松代 眞
23昭和62年スイフトターフ牝4桑島 孝春
22昭和61年ハルナオーギ牝4小林 真治
21昭和60年ハナブサクイン牝4佐々木 忠昭
20昭和59年グレイスタイザン牝4森下 博
19昭和58年ガールライヒ牝4秋田 実
18昭和57年ニシノヤクイン牝4岩本 実
17昭和56年テスコフアイヤー牝4木村 騎一
16昭和55年タイホウジエミー牝4高橋 三郎
15昭和54年シヤドウ牝4橘 真樹
14昭和53年エースライン牝4田部 和廣
13昭和52年サギヌマグツドリー牝4成田 清輔
12昭和51年エンダーペリー牝4渡辺 市郎
11昭和50年ミツドウエー牝4橘 真樹
10昭和49年ミサトクイン牝4赤間 清松
9昭和48年オーナーズミカサ牝4渡辺 市郎
8昭和47年ヒメオール牝4中之丸 忠義
7昭和46年タニノカツヒメ牝4内野 健二
6昭和45年チヤイナセブン牝4角田 次男
5昭和44年エビフジ牝4高橋 三郎
4昭和43年フアエトン牝4木村 和男
3昭和42年ローレライ牝4木村 和男
2昭和41年オリコ牝4佐々木 竹見
1昭和40年スターコキトール牝4高橋 三郎