スパーキングサマーカップ 他

 8月27・29〜31日の変則4日間開催でメインとして行われたスパーキングサマーカップは、ダートグレード3勝の実績を誇る牝馬、大井のサルサディオーネが断然人気にこたえて逃げ切りました。鞍上は矢野貴之騎手でした。
 その日、第4レースに行われた3歳馬によるライジングサン特別は、3コーナーから一気にまくった古岡勇樹騎手のカリューウコンが直線で突き抜け、6番人気での完勝。3馬身差の2着には町田直希騎手のフォーリボスが入りました。
 恒例の川崎ジョッキーズカップ第7戦は、山林堂信彦騎手のエリートバイオが逃げ切り、伊藤裕人騎手が2着、町田直希騎手が3着。11、4、7番人気という波乱の決着となりました。
 今回はこの3レースについて、佐々木竹見さんにうかがいました。(インタビュー・構成/斎藤修)

2021年8月31日(火)スパーキングサマーカップ

優勝馬 サルサディオーネ

 サルサディオーネはとにかくスタートダッシュが速い。今回もゲートを出てすぐに2馬身くらい差をつけていました。内枠だったこともあり、それで外枠の馬が競りかけてくるのも無理があるので、矢野貴之騎手は最初のゴール板のあたりでペースを落として自分の形に持ち込むことができました。
 マイルグランプリを勝ったティーズダンクも和田譲治騎手が4番手の内でいいところにつけました。3コーナー過ぎではティーズダンクがサルディオーネの直後につけて、直線では交わせるような勢いでしたが、サルサディオーネが半馬身差で振り切りました。抜群のスタートを切って、すぐにペースを落としてマイペースに持ち込んだので、最後まで粘れたのはそのぶんでしょう。
 ティーズダンクは和田騎手がこれ以上ない騎乗をしました。普通なら完全に勝ちパターンですが、強い逃げ馬に楽に逃げられてはどうしようもありません。矢野騎手はずっとサルサディオーネに乗っていてよくわかっていますし、中央から移籍してからさらに強くなった印象です。

2021年8月31日(火)ライジングサン特別

優勝馬 カリューウコン

 1番枠から中越琉世騎手のピンチガチャンスがハナを主張し、外から2〜3頭が競りかけてきて前はハイペース。向正面では中越騎手が単騎先頭のまま、縦長の展開でした。
 勝った古岡勇樹騎手(カリューウコン)は、前を追いかけず、後方から進めたのがよかった。前の馬たちが追い通しとなった3コーナーから一気に仕掛けていって、それがうまくはまりました。それにしても直線ではいい脚を使ってよく伸びました。古岡騎手は追ってからも姿勢がぶれません。デビューしてまだ1年半ですが、たいしたものです。
 2着の町田直希騎手(フォーリボス)は、勝ち馬より前の中団を追走していましたが、古岡騎手に一気に行かれたあと追いかける形になりました。脚を溜めたぶん、直線よく伸びて、勝ち馬とは差がありましたが、バテた先行馬をつかまえました。
 このレースは前が飛ばしたぶん、控えた馬たちに展開が向きました。

2021年8月31日(火)2021川崎ジョッキーズカップ第7戦

優勝馬 エリートバイオ

 山林堂信彦騎手のエリートバイオがダッシュ良く先頭に立ちました。近走は逃げていませんでしたが、出ムチを入れて行ったところを見ると、調教師から逃げるように指示があったのかもしれません。うまくペースを落として、人気薄(11番人気)だったこともあり、競りかけてくる馬もいませんでした。3コーナー過ぎあたりでは、後続が追い通しになって並びかけてくる馬もいませんでしたから、このあたりで勝ちが見えた感じでした。今回は逃げの作戦がハマった感じです。それにしても11番人気でよく勝ちました。
 2着争いは、今野忠成騎手(オビワンズドーン)がラチ沿いから伸びて一旦は2番手でしたが、うしろのほうにいた伊藤裕人騎手(デルマダイヤモンド)、町田直希騎手(コンステレーション)が馬体を併せて大外から伸びてきました。やや早めのペースで、前半脚を溜めていたぶん、この2頭は直線での伸びが目立ちました。