平成28年度第7回開催 スパーキングサマーカップ 他

8月の21日~24日の開催は、日~水曜日という変則4日間。メインは、最終日に行われたスパーキングサマーカップでした。勝ったのは大井の牝馬ブルーチッパーで、鞍上は船橋の森泰斗騎手でした。

23日に行われたB2・B3級による処暑特別は、プロファウンドに騎乗した町田直希騎手が絶妙なペース判断で逃げ切りました。24日の準メイン、川崎スプリントシリーズ・綺羅星特別は、伊藤裕人騎手のキョウエイアドニスが鮮やかに差し切りました。

今回はこの3レースについて、佐々木竹見さんにうかがいました。(聞き手・構成/斎藤修)

2016年8月24日(水)スパーキングサマーカップ

優勝馬 ブルーチッパー

270164

斎藤
森泰斗騎手のブルーチッパーが、迷わずという感じで行きました。
竹見
ただブルーチッパーは、スタートダッシュはあまり良くないですね。好スタートは1番人気のレガルスイでしたが、森騎手は外枠からでも思い切ってハナを取りに行きました。すぐに縦長の展開になったので、前のペースは速かったようです。ただ2コーナーを回るあたりではペースを落として、息を入れるところはありました。
斎藤
4コーナー手前では、ブルーチッパーに、石崎駿騎手のレガルスイが並びかけて2頭の競り合いになりました。
竹見
あのあたりではレガルスイのほうが手ごたえがよかったので、勝つのかなと思って見ていましたが、ブルーチッパーは追い出されてからしぶとい競馬をします。一杯になっているように見えても、直線半ばからまた伸びました。ブルーチッパーは、内枠に入っていたら逆に勝てなかったかもしれません。外枠だと邪魔になる馬がいないので、スタートがいまひとつでも、思い切ってハナを取りに行けました。
斎藤
森騎手は3コーナー過ぎから追い通しで、大変ではないですか。
竹見
バテてしまう馬だと騎手は大変ですが、追ってから伸びる馬だと、そうでもありません。乗っていて安心感がありますから。

2016年8月23日(火)処暑特別

優勝馬 プロファウンド

斎藤
町田騎手のプロファウンドは、スタートから先頭に立っての逃げ切り勝ちでした。
竹見
1番枠で枠順がよかったですし、ダッシュも速かった。スタート直後に気合を入れただけで、いい具合に逃げられました。おそらく調教師から逃げろとは言われていたでしょう。すぐにハナを取り切ったので、1~2コーナーではペースを落としています。
斎藤
3コーナー手前で早くも後続との差を広げました。
竹見
特に仕掛けたというわけではないですが、あそこで行ったのが勝因のひとつです。直線を向いてから一気に追い出されると、人気のタマモベルモットにはじわじわと差を詰められますが、半馬身差で振り切ることができました。町田騎手は内枠から思い切って逃げたのが正解でした。この馬にはこういう乗り方が合っていると思います。

2016年8月24日(水)綺羅星特別

優勝馬 キョウエイアドニス

斎藤
増田騎手のリコーシルエットのスタートダッシュが抜群に速く、伊藤騎手のキョウエイアドニスも好スタートでしたが、控えて4番手からの追走でした。
竹見
前で競り合った3頭を行かせて、やや離れたところからの追走は、ちょうどいいペースだったと思います。900メートル戦とはいえ、前のペースは少し速すぎました。3~4コーナーでは前3頭がすでに追っていたのに対して、キョウエイアドニスは手ごたえに余裕を残したまま、前との差を詰めてきました。
斎藤
伊藤騎手は、4コーナーでは前3頭が雁行している外へ持ち出しました。
竹見
ここは大外へ出したのが正解です。内を狙って前が詰まる可能性を考えれば、安全な策をとったと思います。それにしても直線では並ぶ間もなくという感じで差し切って、強い競馬でした。