令和2年度第3回開催 関東オークス 他

6月8~12日の開催でメインとして行われたJpnIIの関東オークスは、南関東牝馬三冠がかかった船橋のアクアリーブルは惜しくも2着。勝ったのはJRAのレーヌブランシュで、鞍上は今年JRAのオークスも制している松山弘平騎手でした。
初日のメインとして行われた青毛・青鹿毛・黒鹿毛限定のくろうま賞は、高知から転入初戦のコスモターンブルーが直線で力強く抜け出しました。鞍上は中越琉世騎手でした。
そして最終日の最終レースに行われた恒例の川崎ジョッキーズカップ第2戦を勝ったのは、この4月にデビューした古岡勇樹騎手。デビュー41戦目での初勝利でした。なお、佐賀で期間限定騎乗中の池谷匠翔騎手もその翌日、13日に初勝利を挙げています。

今回はこの3レースについて、佐々木竹見さんにうかがいました。(聞き手・構成/斎藤修)

2020年6月10日(水)関東オークス

優勝馬 レーヌブランシュ

斎藤
三冠がかかるアクアリーブルは逃げ馬の直後、勝ったレーヌブランシュはラチ沿いの3番手からでした。
竹見
レーヌブランシュの松山騎手は、スタートして行く気を見せましたが、外のアールクインダムが引かないと見て控えました。結果的に、ラチ沿い3番手は一番いいところをキープしました。逃げるより、むしろこの位置のほうがよかったと思います。
斎藤
川崎2100mにしては、道中のペースがあまり落ちなかったようですが。
竹見
この距離では最初のスタンド前でペースが落ちることが多いですが、逃げたアールクインダムがいいペースをつくったので、掛かるような馬もいませんでした。控えたレーヌブランシュにとっても、あまりスローになるよりよかったと思います。
斎藤
直線を向いたところではアクアリーブルが先頭に立って見せ場がありました。
竹見
アクアリーブルの矢野騎手は2番手からこれ以上ないくらいうまく乗りました。これで負けたのでは仕方ありません。勝った馬が強かった。それにしてもレーヌブランシュは直線よく伸びました。直線を向くまで内で我慢させて、一気に弾けました。松山騎手は今年中央でもオークスを勝っていましたが、思い切ったレースぶりが目立ちます。

2020年6月8日(月)神楽酒造盃くろうま賞

優勝馬 コスモターンブルー

斎藤
勝った中越騎手のコスモターンブルーは、1番枠でも控えました。
竹見
スタートもよかったし、コスモターンブルーはダッシュ力もあります。外の行く馬を行かせて、最初から控えて行くつもりだったのでしょう。ラチ沿い好位のいい位置がとれました。
斎藤
中越騎手は3、4コーナーでも手応え十分でした。
竹見
先行勢や、3コーナー手前で外から仕掛けてきた馬たちが追い出しても、中越騎手はまだ抑えたまま、馬にも余力がありました。
斎藤
4コーナー手前では行き場をなくすような場面もありました。
竹見
4コーナーでは、内を確認したあと、前2頭の外に持ち出しました。さらに外にいた真島騎手(デランブル)に勢いがあれば、中越騎手は抜けるところがなかったかもしれませんが、すんなり抜けてくることができました。デビューしたころとは違って、最近では落ち着いて乗れるようになりました。4コーナーで抜けられたのも、まわりが見えているからでしょう。直線ではあっという間に他馬を突き放して、転入初戦ですが、馬も強かった。中越騎手はだいぶ姿勢もよくなりましたが、道中はもう少し背中を丸めて乗れるようになるといいと思います。

2020年6月12日(金)2020川崎ジョッキーズカップ第2戦

優勝馬 バロンキング

斎藤
新人の古岡勇樹騎手の初勝利です。
竹見
大外枠から田中涼騎手(ビーデル)が一気にハナをとってペースが速くなりました。古岡騎手(バロンキング)は4番枠からのスタートで、外から何頭か行ってくれて、さらに1番と2番の馬が下げてくれたことで、ラチ沿いの絶好位がとれました。
斎藤
4コーナーでは、前の3頭をどこで交わすかという展開でした。
竹見
古岡騎手は3コーナー過ぎでも手応え十分でした。4コーナーでは前3頭がカベになっていましたが、4コーナーを回って(内から2頭目の)櫻井騎手が少し外に膨れたところを突いてうまく抜け出しました。
斎藤
7番人気でしたが、2着に2馬身差の完勝でした。
竹見
追ってからも状態がぶれないし、直線でムチを持ち替えるところもスムーズで、うまく乗っていました。ただ、向正面では馬が少し行きたがる場面もあって、馬を抑えきれていないところもありました。まだ手綱が少し長いかもしれません。こぶしもうひとつぶんくらい短くして抑えられればいいのですが。あとはもう少し慣れてからですが、鐙を少し短くできるといいと思います。まだ直すところはありますが、これからもっとうまくなると思います。