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全日本2歳優駿 全日本2歳優駿
スパーキングナイター 20:10発走予定

全日本2歳優駿とは

今年で68回目を迎える、南関東でもっとも歴史の古い重賞。以前から2歳馬による地方全国交流として実施されていたが、1997年から中央との全国交流となり、GIIに格付けされた。その勝ち馬からはアグネスワールド(97年)、アグネスデジタル(99年)など海外での活躍馬も出たことなどから2002年にはGI(のちJpnI)に昇格。地方所属馬からも、トーシンブリザード(船橋・00年)は翌年南関東四冠を制し、フリオーソ(船橋・06年)は生涯4度のNARグランプリ年度代表馬を獲得するなど活躍馬が出ている。

昨年の覇者、ルヴァンスレーヴは
その後JDDを制し3歳王者に

川崎競馬場を誰よりも知る南関予想士「夢追人」をして、化け物と言わしめたレース

全日本2歳優駿から
世界に羽ばたいた名馬たち

アグネスワールド

アグネスワールド

史上初めて海外2カ国のGIを勝利

アグネスワールドは父に世界的大種牡馬ダンチヒ、半兄にスプリンターズSのヒシアケボノがいる良血のアメリカ産馬。1歳時のキーンランドジュライセールにて105万ドル(約1億円)で落札された評判馬だった。2歳時の1997年6月に、日本調教馬初の海外GI勝ち馬シーキングザパールなどを管理した栗東・森秀行厩舎からデビューし、2連勝で函館3歳Sをレコード勝ち。朝日杯3歳S4着を経て、その年から指定交流レースに格上げされたGII全日本3歳優駿に出走してきた。初ダートだったが圧倒的1番人気に推され、レースは好位追走から、後に川崎記念などを勝った川崎の名馬インテリパワーとの一騎打ちを制し、2馬身半差の快勝を収めている。

3歳時は骨折のため1戦しかできず、4歳時に復帰。7月小倉の北九州短距離Sで、1分06秒5という今も破られない芝1200mの日本レコードを樹立すると、続く小倉日経オープンも勝利した。初の海外遠征となったフランスのアベイユドロンシャン賞では不良馬場の中、抜群の行きっぷりを見せ先行し、インペリアルビューティとの叩き合いを短頭差制して優勝。初のGI勝利を海外で果たした。さらに翌年も、欧州のスプリントGIとして名高いイギリスのジュライCを勝利。この勝利は日本調教馬による初めてのイギリスGI勝利であると同時に、海外2カ国のGIを制した初めての日本調教馬となった。

アグネスワールドはその年、アメリカにも遠征しBCスプリント8着を最後に引退。日本のスプリンターと言えば、後に香港スプリントを連覇したロードカナロアが現れたが、欧州スプリントGIを勝利している日本調教馬は同馬だけである。アグネス“ワールド”という馬名は、世界に羽ばたいたこの馬に相応しいものであったと言えるだろう。

引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬入りし、リースやシャトルでイギリス、オーストラリアでも供用。豪GIコーフィールドギニーを勝ったワンダフルワールド、東京盃などダートグレード競走を6勝したアグネスジェダイなどの活躍馬を輩出している。

(文:平出貴昭)

アグネスデジタル

アグネスデジタル

日本競馬史に残るオールマイティーホース

アグネスデジタルはミスタープロスペクター系の種牡馬クラフティプロスペクターを父に持ち、祖母の兄に名種牡馬のブラッシンググルームがいる血統のアメリカ産馬。スペシャルウィークなどを管理した栗東・白井寿昭厩舎の所属馬だった。2歳時の1999年10月、デビュー2戦目(阪神D1200m)で勝ち上がると、5戦目の500万下(東京D1600m)を7馬身差で圧勝し、当時GIIだった全日本3歳優駿に出走。スタートで躓きながらも先団からレースを進め、2着に2馬身半差をつける完勝で重賞初制覇を飾っている。

3歳時は芝の重賞でもまずまずの成績を残しながら、名古屋優駿、ユニコーンSとダート重賞を2勝し、秋はマイルチャンピオンシップ(芝1600m)に出走する。芝で勝ち鞍がなかったこともあり、単勝55.7倍の13番人気という人気薄だったが、4コーナー15番手から目の覚めるような末脚で差し切り、GI初制覇を飾った。

4歳秋には日本テレビ盃、マイルチャンピオンシップ南部杯と重賞2連勝し、天皇賞・秋(芝2000m)に出走。しかし、この選択が物議を醸す。当時、外国産馬の出走枠は2頭だったため、アグネスデジタルの出走により、同年のNHKマイルCを勝ったクロフネが出走できなくなったのだ。アグネスデジタルもGI馬ではあったが、世間の期待はクロフネのほうが大きかったようで、ヒール的な立場になってしまう。

しかし、レースではそんなムードを吹き飛ばす素晴らしい走りを見せた。当時GI・7勝を誇る王者テイエムオペラオーを相手に、大外から鮮やかな差し切り勝ちを見せたのだ。

その後、初の海外遠征となる香港C(芝2000m)に出走。天皇賞とは打って変わり、好位から抜け出す器用な競馬で海外GI初制覇を飾った。さらに2カ月後のフェブラリーS(D1600m)も制し、GI4連勝を果たしている。

アグネスデジタルの伝説はここで終わりではなかった。6歳5月のかきつばた記念で4着と敗れたことから、“この馬は終わった”と見る向きもあったが、安田記念(芝1600m)をコースレコードで優勝。改めて底力を見せつけたのである。

結局そのレースが最後の勝利となり、6歳いっぱいで引退。国内外の芝、ダートの1600と2000mで計6つのGI勝利を飾るという、日本競馬史上に残るオールマイティーホースだった。

種牡馬入り後も自身の特長を伝え、ジャパンダートダービーのカゼノコ、札幌記念のヤマニンキングリーなど、ダート、芝で活躍馬を出し、母の父としても2014年の全日本2歳優駿を勝ったディアドムスを送り、再び川崎で存在感を示している。

(文:平出貴昭)

ユートピア

ユートピア

日本調教馬初の海外ダート重賞勝利

ユートピアは父が1996年北米リーディングサイアーのフォーティナイナー、兄に中京記念など重賞2勝のアロハドリームがいる血統の早来・ノーザンファーム生産馬。後にディープインパクトなどの馬主となる金子真人氏の持ち馬で、ダンスインザダークなどを管理した栗東・橋口弘次郎厩舎に所属していた。

2歳時の2002年11月の芝1400mの新馬戦は2番人気ながら5着に敗れ、2戦目からダートに出走。京都1400m戦を9馬身差で圧勝すると、続くオープンのシクラメンS(阪神D1400m)も6馬身差で逃げ切り完勝。この年からGIに昇格した全日本2歳優駿に駒を進めた。

ユートピアは単勝1.6倍の圧倒的人気に推され、好スタートから悠々とハナを奪うと、直線に入っても楽な手応えのまま差を広げ、2着に4馬身差をつけて圧勝した。その着差はダートグレード競走となって以来の同レース当時最大着差でもあった。

3歳以降はNHKマイルCでも4着などまずまずの結果を残していたが、やはりダートで安定。ダービーグランプリ(盛岡D2000m)で2勝目のGI勝利を挙げると、4歳時と5歳時にマイルチャンピオンシップ南部杯を連覇し、4年連続のGI勝利を記録した。

そして6歳時、初の海外遠征となったドバイのGIIゴドルフィンマイルを逃げ切って、日本調教馬による初の海外ダート重賞制覇を果たした。同レースはGIIとはいえ、世界各国の強豪が集まるハイレベルな一戦。 その年もフランスとイギリスでGI勝ちのあるコートマスターピース、アメリカでGI3勝のアイランドファッションなどが出走していた。そのレースで4馬身差の完勝を見せたユートピアは、一躍世界の注目する馬となった。

こうして、シェイク・モハメド率いる世界的競馬団体・ゴドルフィンに400万ドル(約4億6000万円)でトレード。1年1カ月後の米GIIIウエストチェスターS(D8F)を制している。

結局、そのレースが最後の勝利となり、移籍後は3戦のみと、さらなる勲章を加えることは出来なかった。引退後は米国で種牡馬入りし、その後はトルコに渡り、2015年にこの世を去っている。しかし、残された最終世代の現2歳馬は約30頭おり、ゴーストパシャという馬が当地のGIIを勝利している。日本産馬であるユートピアは、母の父にノーザンテーストを持つ日本独自の血統馬でもある。トルコでその血を残してほしいものだ。

(文:平出貴昭)

「JAPAN ROAD TOTHE KENTUCKY DERBY」とは

「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」とは

撮影:Coady Photography

『ケンタッキーダービー』はアメリカ・クラシック三冠レースの第1弾で、過去144回の歴史を誇る伝統の一戦。アメリカでは競馬にとどまらず、「スポーツの中で最も偉大な2分間」と表現されるほどの人気のあるスポーツイベントとして認識され、2015年にはアメリカ競馬史上最多となる17万人の観客を集めた。

その舞台はケンタッキー州・チャーチルダウンズ競馬場(左回り)のダート2000m。通常は5月の第1土曜日に行われ、2019年は5月4日に予定されている。2018年の1着賞金は約124万ドルと、米クラシックレースでは最高額。日本や欧州では二冠目にダービーが行われるが、アメリカでは最初に行われるのが特徴的だ。昨年はジャスティファイがデビューから無傷の4連勝で制し、そのまま史上13頭目の米三冠馬、41年ぶり2頭目の無敗の三冠馬となっている。

過去、日本調教馬は1995年のスキーキャプテン(14着)、2016年のラニ(9着)と2頭が出走。2000年には日本人オーナーのフサイチペガサスが勝利した。日本のホースマンにとっても憧れのレースである。

同レースの出走馬は日本のような賞金順+トライアルレースの結果ではなく、2013年からは指定レースで獲得したポイント上位馬に出走権が与えられるようになった。2017年からはそれが日本にも拡大。それが「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」である。

「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」の対象レースはカトレア賞、全日本2歳優駿、ヒヤシンスステークス、そして今回から追加された伏竜ステークスの4レース。これらのレースの合計ポイント最上位の馬に出走権が与えられ、辞退馬がいる場合は4位まで順次繰り上がる。

「JAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBY」の対象レースとポイント 

※(ポイントは1着,2着,3着,4着)

カトレア賞(11/24:東京D1600m)

(10,4,2,1)

全日本2歳優駿(12/19:川崎D1600m)

(20,8,4,2)

ヒヤシンスS(2月中旬:東京D1600m予定)

(30,12,6,3)

伏竜S(3月中旬:中山D1800m予定)

(40,16,8,4)

なお、全日本2歳優駿のポイントは今回から20ポイントに倍増され、より重要なレースとして位置づけられている。過去の勝ち馬からは多くの名馬が世界に羽ばたいたこのレース。今年の勝ち馬からケンタッキーダービーに出走する馬、そして優勝する馬が出るかもしれない。“川崎から世界へ”そんな夢を託せるニュースターの誕生に期待しよう。

(文:平出貴昭)

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