重賞レース

第55回 報知オールスターカップ(SIII)

2019年1月3日

レースガイド RACE GUIDE

川崎記念(JpnI)、ダイオライト記念(JpnII)のトライアルとして南関東地区で新年最初に実施される重賞。地方全国交流戦で、過去5回では他地区勢が2014、16年と2勝。レース当日、競馬場近くの国道15号線を疾駆する箱根駅伝のアンカーのように、出走馬にもアツい走りが期待できる。【1着馬に川崎記念、ダイオライト記念の優先出走権を付与】

コースガイド

2コーナーの出口から発走し、コーナーを6回まわります。2周目の向正面でペースが上がったときに、離されずについていくことができるか。騎手のペース判断も重要になります。

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1番人気の複勝率は90%

※データは、過去10年分(09~18年)を対象にした。

1番人気が強いが、伏兵の食い込みも

単勝1番人気は、6勝、2着1回、3着2回。3着以内に入れなかったのは10年マルヨフェニックス(笠松・8着)のみ。対照的に2番人気は1勝、3着2回で、3番人気は2勝、2、3着各1回。17年を除く9回では、2着か3着に6番人気以下の伏兵が入っている。

【単勝人気別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外
1人気 6 1 2 1
2人気 1 0 2 7
3人気 2 1 1 6
4人気 1 1 3 5
5人気 0 0 0 10
6人気 0 2 1 7
7人気 0 1 0 9
8人気 0 2 1 7
9番人気以下 0 2 0 54

船橋が好成績

3着以内がない浦和を除く南関東の3場は、勝率ではほぼ互角だが、連対率、複勝率と馬券対象が広がるにつれ、船橋>大井>川崎となる傾向。複勝率では、出走35頭中15頭が3着以内の船橋(42.9%)、21頭中6頭の大井(27.3%)、38頭中6頭の川崎(15.8%)で船橋が抜けて好成績。
他地区は29頭出走し3着以内に入ったのは、16年1着グルームアイランド(金沢)、14年1着オオエライジン(兵庫)、10年2着グランシュヴァリエ(高知)の3頭。

【所属別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外
船橋 3 5 7 20
大井 2 2 2 16
川崎 3 2 1 32
浦和 0 0 0 12
地方他地区 2 1 0 26

近年は前走重賞1着馬が好成績

前走レース別では、浦和記念JpnIIは出走10頭と少ないが、2勝、2着2回、3着1回。単勝率20.0%・連対率40.0%、複勝率50.0%はいずれもナンバーワン。4着以内に入っていた4頭すべて3着以内に入っている。例外は、7着から臨んで2着だった17年カキツバタロイヤル(船橋)だけ。
 出走29頭ともっとも多い勝島王冠(08年までは準重賞・勝島賞)は、4勝、2着2回、3着5回。複勝率では37.9%で2番目。出走があった年は必ず1頭は3着以内に入線。1、2着馬が出てきたときは、2勝、2着1回、3着2回(着外1回)と信頼できる。
 出走13頭の総の国オープンは、2着3回。1~3着が揃って出走した18年は3着オメガスカイツリー(大井)が最先着の2着。16年2着バトードール(船橋)、14年2着アウトジェネラル(船橋)とも7着からの臨戦だった。
 過去5回に限ると、前走で重賞を勝っていた馬が4勝、3着2回。16年1着グルームアイランド(金沢)は中日杯、15年1着ドラゴンエアル(川崎)はダービーグランプリ、14年1着オオエライジン(兵庫)は園田金盃と南関東以外の重賞を制していた。

【前走内訳】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外
浦和記念 2 2 1 5
勝島王冠 4 2 5 18
総の国オープン 0 3 0 10

重い負担重量も問題なし

賞金別定重量戦で、最高58kgから最低52kgまでの設定。出走8頭の58kgが2勝、3着1回、19頭の57kgも3勝、2、3着各4回など、重量が重い馬が結果を残している。54kgは4歳牡馬か、牝馬の負担重量で、11頭出走し1勝(4歳牡馬・ドラゴンエアル)のみ、牝馬は8頭と出走自体少ないが、3着以内はなし。狙いは5歳以上の牡馬・セン馬となる。

【負担重量別成績】(過去10回)

  1着 2着 3着 着外
58kg 2 0 1 5
57kg 3 4 4 8
56kg 3 3 4 55
55kg 1 3 1 24
54kg 1 0 0 10
53kg以下 0 0 0 4

 
ライター: 栗田勇人

金子正彦

金子正彦

1962年11月12日 神奈川県出身。
1979年に川崎競馬で騎手デビューし16,482戦1,227勝を挙げて2017年3月に引退。重賞勝ちは東京ダービー(サイレントスタメン)、浦和記念(モエレトレジャー)、桜花賞(ミライ)、ハイセイコー記念(ソルテ)など11勝。
引退後は競馬ブック南関東版でコラム、週刊競馬ブックにて重賞回顧等を執筆。

中川明美

中川明美

競馬ブック南関東担当記者。
新聞紙面にてコラム『南関こんしぇるじゅ』、週刊競馬ブックで『NANKAN通信』、競馬ブックWEBにて『南関あらうんど』等を執筆。週刊競馬ブック南関東S重賞本誌担当。
グリーンチャンネルにて『アタック地方競馬』『ダート競馬JAPAN』に出演中。

プロフィール_2

第55回報知オールススターカップ(SⅡ)

注目馬情報

●ヤマノファイト(牡4歳 船橋・矢野義幸厩舎)

写真:真鍋元

道営で重賞2勝し、船橋へと移籍すると転入戦のニューイヤーCで4馬身差をつけて圧巻の勝利。さらに京浜盃、羽田盃と連勝して東京ダービーでは一番人気に推されたが7着。
「ギリギリの馬体だったこともあるが、スタート直後の不利が尾を引いて悔いの残るレースになった」と本橋騎手はふり返る。

東京ダービー後には休養に出され、今回が叩き3戦目。
当初は戸塚記念で復帰予定だったが、調整が間に合わず埼玉新聞栄冠賞へと復帰がずれ込み、次にダービーグランプリを目標にしたものの実施の目処が立たなかったことからダートグレードの浦和記念出走へと切り替えるなどローテーションに狂いがあった。

「浦和記念ではゲートがうるさくて、それでも5着。その後ゲート練習を重ねているのでもう大丈夫でしょう。賢い馬ですから。若馬の時から古馬みたいに気持ちの落ち着いた頃のある馬だったけど、今は身体が固まってクラシックの頃より跳びがよくなった。2、3番手でレースができたら理想的」と本橋騎手。

浦和記念では中央馬相手に出遅れて流れに乗れないなかであれだけのレースが出来たのは収穫といえるだろう。
休み明けは一戦ごとに増量しているが体重が落ちにくいタイプの馬だけに当日の気配を重視したいが、今世代のトップクラスだけに本領発揮を期待する。

●トキノパイレーツ(牡4歳 川崎・八木正喜厩舎)

写真:真鍋元

昨夏に中央より移籍。
中央2勝馬で、ユニコーンSでは6着だったが勝ち馬ルヴァンスレーヴにコンマ9秒差の競馬。レパードS、白山大賞典を勝ったグリムにも先着しているように最強世代の一角にあった。

実力はありながらも、ササリ癖や手前を替えようとしない課題がつきまとい、川崎入厩当初は手前を替える調教に重点を置いたが、試行錯誤で矯正に取り組んだのが森下博騎手。
レースでは3ヶ月ぶりに出走した前走の師走特別で初めて手綱を取った。
「来た当時から良いバネをもっていることはわかっていたが前回は調教が1本足りていなかったかもしれない。少し重目感があって道中ため息をついていた。カン性は強いが相当高い能力を持っているのでなだめながらうまく引き出せればいいね」と森下騎手。
スタートで落ちそうになるくらいの不利もあり4着だった。

以降も森下騎手が付きっきりで調教をつけている。63歳の現役日本最年長騎手とはいえ、かつては〝天才〟と称された腕利きだ。
前走と間隔がない中で報知オールスターCへの出走は森下騎手の提案だという。
中央同様に南関東も明け4歳世代はハイレベルで、クラシックホース相手に真価が問われる。

●ハセノパイロ(牡4歳 船橋・佐藤賢二厩舎)

写真:真鍋元

中央競馬に違わず南関東でも明け4歳の活躍が目立つ昨今。
ジャパンダートダービー以来で、世代の頂点である東京ダービー馬が戦列に復帰する。
2歳時にはハイセイコー記念を勝ち、全日本2歳優駿3着の実績でNARグランプリ2017では2歳最優秀牡馬に輝いた。
単勝ひと桁台が5頭もいる大混戦だった東京ダービーではマクリ気味に3角から勝負に出ると、ゴール前ではクリスタルシルバーとの追い比べをクビ差抑えての戴冠。しかし次なるジャパンダートダービーでは進みが悪く向正面で早くもステッキが入る手応えの悪さで大敗を喫した。

「ジャパンダートダービーのあとすぐに休養に出し、いったん緩めて立て直しを図った。帰厩したのは2ヶ月くらい前。帰って来たばかりの頃は580キロあったほど馬体重が大幅に増えていた。成長分もあるだろうが明らかに馬体は太目。この2ヶ月で時計もそこそこ出しているがどこまで絞れているか。デキとしてはまだ七分くらいの段階だと思う。ただ持っている能力は高いし、折り合いもつくので距離もこなせるはず」と佐藤調教師。

約半年ぶりのレースになるが、実績ある川崎コースで初めての古馬相手にどんなレースをするのか楽しみの方が大きい。

●タービランス(牡6歳 浦和・水野貴史厩舎)

写真:真鍋元

道営デビューから南関東クラシックを目論んで移籍すると緒戦のニューイヤーCで2着し、京浜盃、羽田盃を連勝。東京ダービーではバルダッサーレの3着だった。
ジャパンダートダービーを出走取消して1年以上の長期休養を経て道営で戦列復帰。昨春には浦和に再転入すると2戦目後のブリリアントカップではリッカルドの2着。負けたとはいえ3着馬に5馬身差をつけて地力の高さを見せていた。
その後また道営に戻り、道営記念でスーパーステションの2着した後に浦和に再々転入。

「報知オールスターCを目標に11月末に入厩。順調に乗り込んできた。以前いた頃と変わらない状態の良さを保っている。道営記念は勝った馬が強かった結果だね。レースが上手で、どんな競馬でもできるタイプ。先に行かなければというこだわりはない」と水野調教師。

道営と南関東をピストンしているが川崎は初コース。左回りは船橋で勝ち星もあり、対応力はありそうだ。
実績ではヒケを取らず、目論みあっての移籍は緒戦から期待できる。

●ジャーニーマン(牡6歳 川崎・内田勝義厩舎)

写真:真鍋元

重賞タイトルこそ無冠だが、準重賞3勝、オープン特別勝ちもあるように強い相手に好戦してきた実力馬。道営時代も含め羽田盃や戸塚記念等の重賞では3着が4回ある。

「暑さに弱く、寒さと共に調子を上げるタイプ。前走は逃げたが、逃げなくても競馬はできる。距離2100mはベスト。いつ重賞を勝ってもおかしくない力はもっているんだが」と内田調教師。

夏の暑い時期を避けて9月下旬に帰厩すると、半年ぶりの実戦だった報知オールスターCトライアルの準重賞で逃げ切り勝ちを果たしている。
ラブミーチャンと同じサウスヴィグラス×アサティスだが、サウスヴィグラス産駒にしては距離が保つタイプで、「距離は長いほどいい」と陣営が言う異色。ゆったりしたペースで走れる川崎2100mが合っているようだ。

休み明けは馬体重も増えていたことから、ひと叩きされた今回はさらに状態アップしているとみていい。「重馬場は苦手」という条件はつくが、寒さ増すこの時期は好走必至。ノンタイトルホースでも侮れない。

●ゴールドパテック(牝4歳 川崎・岩本洋厩舎)

写真:真鍋元

牝馬にしては500キロ近い立派な馬格。
2歳時にはローレル賞を勝ち、春のクラシックでも善戦を重ね、ダートグレードの関東オークスではコンマ1秒差の2着と大健闘した。
デビュー当時は気難しさがつきまとって、後手を踏んだり、特に左回りでは外にモタれたりとスムーズさを欠くレースもあったが、夏休みを挟むと心身共に大きく成長を見せた。

休み明けの戸塚記念では重目な上に直線で不利がありながらも4着。
前走のロジータ記念ではこの馬らしい競馬ができないながら3着という結果だった。
「ロジータ記念は大外枠で、前に馬を置いて壁をつくることができず、(負かしに行こうと)力みながら走っていた。そのぶん弾けることができなかったが、もっとリラックスして走れれば違うはず。牝馬のわりにパワーがあるし、競馬が上手。メンバーは強いけど通用する力はあると思う。古馬との戦いでどこまでやれるか楽しみ」と山崎騎手。

距離2100mは得意とするところ。
かつての幼さがなくなりとゲート難も解消して本格化。
先行して良し、差して良しと自在に立ち回れるのが強味で、53キロの軽量を生かす。

●ディアドムス(牡7歳 大井・森下淳平厩舎)

写真:真鍋元

昨年の優勝馬。内に包まれる道中から4角手前で外に持ち出すと一気に取りついて直線は3馬身突き放す独走態勢での勝利だった。
北海道2歳優駿、全日本2歳優駿と連勝し、3歳でドバイ(UAEダービー)遠征もしたブランドホース。2017年夏に南関東へ転入し、勝島王冠につづく重賞連勝でかつての2歳ダート王らしい輝きを取り戻したかに見えた。
しかしその後は休養を挟みながらの出走で、今回は休み明けをひと叩きしたところ。上積みも見込めるため、闘争心に再び火がつき本来の実力を発揮できるきっかけがほしい。

●ユーロビート(セン10歳 大井・渡邉和雄厩舎)

写真:真鍋元

長丁場を中心に使われてきた明け10歳の古豪。
2017年金盃以来、勝ち星から遠ざかっているが、直線の切れ味に鈍りはなく善戦を続けている。マーキュリーC勝ちなどスイッチが入ると早めに追い上げを図るレースぶりはインパクト大きい。馬格が立派ゆえに川崎の小回りコースでの対応力が問われるが、
「浦和のようにまるっきり合わないコースもあるんだが、川崎コースはJBCクラシックで一度走って6着した内容からも悪くない。前走の休み明けの勝島王冠で6着まで伸びているから距離延長されるのはプラス材料。年齢的にズブさは出てきているが元気一杯」と渡邊調教師。
閉鎖した名門・メジロ牧場の血筋を引く忘れ形見の一頭でもある。

金子正彦

金子正彦

1962年11月12日 神奈川県出身。
1979年に川崎競馬で騎手デビューし16,482戦1,227勝を挙げて2017年3月に引退。重賞勝ちは東京ダービー(サイレントスタメン)、浦和記念(モエレトレジャー)、桜花賞(ミライ)、ハイセイコー記念(ソルテ)など11勝。
引退後は競馬ブック南関東版でコラム、週刊競馬ブックにて重賞回顧等を執筆。

中川明美

中川明美

競馬ブック南関東担当記者。
新聞紙面にてコラム『南関こんしぇるじゅ』、週刊競馬ブックで『NANKAN通信』、競馬ブックWEBにて『南関あらうんど』等を執筆。週刊競馬ブック南関東S重賞本誌担当。
グリーンチャンネルにて『アタック地方競馬』『ダート競馬JAPAN』に出演中。

プロフィール_2

写真:真鍋元

2019年南関東最初の重賞となる古馬2100mの地方交流戦。
他地区からは兵庫のタガノゴールドと金沢のナガラオリオンが参戦した。
勝ち馬には川崎記念JpnI(1月30日)およびダイオライト記念JpnII(3月13日)への優先出走権が与えられる。

大外枠からハナを主張するジャーニーマンにトキノパイレーツが並びかけ、2頭が飛ばしてペースを上げる。少し離れてタービランスが続く縦長の展開のなか、人気のヤマノファイトは中団でじっくり構えるかたち。
勝負どころから各馬の追い上げが始まり、先団は団子状態に。
直線に入るとまっ先にタービランスが抜け出しを図るが、ヤマノファイトが猛追。2頭の激しい競り合いとなって、最後は頭の上げ下げのきわどい決着。ヤマノファイトがハナ差しのいで勝利した。
後方から鋭い脚で伸びてきたユーロビートが3着入線。

重賞レースでこれだけ馬体重に増減が大きい出走馬が多いのは珍しいが、結局は1、2番人気で順当に決まった。
新年最初の重賞を制したのもハイレベルとされる明け4歳馬で、今後もこの最強世代から目が離せない。

写真:小川慎介

1着 ヤマノファイト

 スタートは遅れ気味。道中は速い流れの中でもじっくり脚をためる。勝負どころからの動きも良く、直線はタービランスとの競り合いを制して羽田盃以来の重賞勝ちとなった。絞りにくい体質の馬体が10キロ減っていたこともプラス。充実一途の4歳馬が益々楽しみになってきた。

<矢野義幸調教師>
スタートダッシュはつかなかったが、かえって馬場の軽いところを走れて良かったのかもしれないね。絞れていい感じだったし勝負強い馬なので抜かしてくれると思ってました。次は川崎記念も視野に入れてオーナーと相談して決めたい。


 

<本橋孝太騎手>
スタートでは僕の出そう出そうという気持ちもあって少しだけ遅れましたが、仕上がりの良さをわかっていたので焦りはありませんでした。川崎コースなので早めに射程圏に入れようと指示を出したらすぐに動いてくれて。(最後の競り合いでは)タービランスがソラを使うことは分かっていたので馬体を離そうしたんですが、泰斗さんもそれを分かっているので、もう一度馬体を併せてきてクビの上げ下げ。今日は馬の力で勝たせてもらいました。


2着 タービランス

前を行く2頭を見ながらうまく折り合い、完璧とも言えるレース運び。クビの上げ下げでハナ差及ばなかったとはいえ安定した走りは評価できる。道営からの再々転入でマイナス13キロ。脚元が順調なら南関東でも再びの重賞勝ちを期待。

<森泰斗騎手>
悔しいですね。ちょっとペースが速かったかな。追いかけないようにはしていたが、どうしても前に引っ張られてしまって。もう少し後ろからでもよかったかのかも。以前からソラを使うところがあるので最後も馬体を寄せていったんですが。

3着 ユーロビート

明け10歳馬にして勝負どころからの脚は見事なもの。
最後は58キロの斤量が響いていたが、さすが歴戦の雄だけありハマれば切れる。この先も活躍の場がありそう。

<吉原寛人騎手>
最後までしっかり伸びてくれたんですけど、58キロの影響もあったかもしれないですね。年齢を感じさせない走りだったし、まだまだやれそう。次の金盃が楽しみになってきました。

4着 ディアドムス

川崎コースでは全日本2歳優駿、昨年の報知オールスターCとこれまで重賞2勝している相性のいいコース。
近走の成績は振るわなかったが、中団から伸び脚良く得意のコースで復調の兆しを見せていた。

<御神本訓史騎手>
前走乗った時とはぜんぜん馬が違う。反応もすごく良くなって、馬がだいぶ上がってきたんだと思います。もっと期待できそうですね。

5着 タガノゴールド

長距離輸送のためか馬体重はマイナス21キロ。
射程圏内でレースを進め、直線も伸びてはきたがあと一歩及ばず。4コーナー手前で前が詰まる場面もあった。

<赤岡修次騎手>
初めて乗るので(マイナス21キロの)馬体重を意識せずに乗りました。馬体減が最後の最後で響いたのかもしれませんが、道中の手応えも良かったのでスムーズに抜けられればよかったのかな。3~4コーナーで前が詰まってしまって。力があるのは感じました。

6着 ゴールドパテック

今回は初の古馬強豪との戦い。
中団内で折り合い、直線勝負にかけて伸びてはきたが、最後は相手との瞬発力の違いを見せつけられた。

<山崎誠士騎手>
いつものひと伸びがなかったですね。相手が強いだけでなくプラス6キロで少し重目感もあったように思います。

7着 ハセノパイロ

6カ月ぶりの実戦となった東京ダービー馬。
馬体重も大幅に増えて良化途上の段階。スタートダッシュがつかず道中は後方からの厳しい位置取り。終いは伸びていたので、叩き良化型で今後に期待したい。

<矢野貴之騎手>
ゲートでうるさくて出遅れてしまった。久しぶりのレースで今日は重目感もあったし、使ったぶん次は良くなってくれるはず。

8着 ジャーニーマン

先手を取ったがトキノパイレーツに絡まれるかたちの厳しい逃げ。最終コーナーまで粘ってはいたが、直線に入ると前半のツケでさすがに苦しくなった。自分のペースに持ち込めればよかったが。

<真島大輔手>
流れが速すぎました。ペースを落とす場もなく、3コーナー手前でもう手応えがあやしくなってしまって。馬がよくなってきていたので残念。

9着 トキノパイレーツ

積極策で並びかけていったが、折り合いを欠く場面もあり、勝負どころから徐々に後退。

<森下博騎手>
引っ掛かってしまったのもあるが、来た頃に比べると馬がまだ良くなりきっていないのかもしれないね。腰がもっと良くなってくればこんなハズじゃない。

回数 施行年 馬名 性・年齢 騎手
54 平成29年 ディアドムス 牡6 岡部誠
53 平成28年 ケイアイレオーネ 牡7 的場文男
52 平成27年 グルームアイランド 牡5 吉原寛人
51 平成26年 ドラゴンエアル 牡4 森泰斗
50 平成25年 オオエライジン 牡6 張田京
49 平成24年 シーズザゴールド 牡6 戸崎圭太
48 平成23年 スターシップ 牡8 石崎駿
47 平成22年 ボランタス 牡7 山崎誠士
46 平成21年 マズルブラスト 牡8 戸崎圭太
45 平成20年 アンパサンド 牡5 御神本訓史
44 平成19年 エスプリベン 牡4 山崎 誠士
43 平成18年 ビービートルネード 牡4 町田 直希
42 平成17年 ケイアイミリオン 牡7 内田 博幸
41 平成16年 ウツミジョーダン 牡4 小林 俊彦
40 平成15年 エスプリシーズ 牡5 森下 博
39 平成14年 フジノテンビー 牡4 佐藤 隆
38 平成13年 スピーディドゥ 牡5 内田 博幸
37 平成12年 サプライズパワー 牡7 石崎 隆之
36 平成11年 アローセプテンバー 牡5 左海 誠二
35 平成10年 バンチャンプ 牡6 石崎 隆之
34 平成9年 アマゾンオペラ 牡7 石崎 隆之
33 平成8年 アマゾンオペラ 牡6 石崎 隆之
32 平成7年 アマゾンオペラ 牡5 石崎 隆之
31 平成6年 ガンガデイーン 牡5 的場 文男
30 平成5年 ハナセール 牡6 高橋 三郎
29 平成4年 パワーデイクター 牡6 田部 和廣
28 平成3年 チヤンピオンスター 牡8 高橋 三郎
27 平成2年 コリムプリンス 牡8 佐々木 清明
26 平成元年 ダイタクジーニアス 牝6 佐々木 竹見
25 昭和63年 リユウコウキング 牡4 本間 茂
24 昭和62年 ガルダン 牡7 的場 文男
23 昭和61年 カウンテスアツプ 牡7 的場 文男
22 昭和60年 トムカウント 牡7 石崎 隆之
21 昭和59年 ダーリンググラス 牡7 桑島 孝春
20 昭和58年 ミサキマリヌーン 牝7 奥山 正行
19 昭和57年 アズマキング 牡6 高橋 三郎
18 昭和56年 トウケイホープ 牡6 秋吉 和美
17 昭和55年 モブスター 牡5 佐々木 竹見
16 昭和54年 シヤドウ 牝4 橘 真樹
15 昭和53年 サンコーモンド 牡5 赤間 清松
14 昭和52年 ニユーエビス 牡6 森下 博
13 昭和51年 ヒノデアラシ 牡5 佐々木 竹見
12 昭和50年 マルイチダイオー 牡5 角田 次男
11 昭和49年 ウインザライン 牡5 赤間 清松
10 昭和48年 マルイチキング 牡5 角田 次男
9 昭和47年 リユウトキツ 牡6 佐々木 吉郷
8 昭和46年 カヤヌマタイム 牡5 渥美 忠男
7 昭和45年 アポスピード 牡5 高橋 三郎
6 昭和44年 イナズマイーグル 牡5 高橋 三郎
5 昭和43年 イチウエルス 牡6 高橋 三郎
4 昭和42年 ウエルスワン 牡6 高橋 三郎
3 昭和41年 ヒガシモア 牡6 佐々木 竹見
2 昭和40年 オリオンホース 牡6 宮下 哲朗
1 昭和39年 オリオンホース 牡5 松浦 備