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第28回ロジータ記念(SⅠ)の見どころ

(2017/11/06)
第28回ロジータ記念(SⅠ)の見どころ
昨年の勝ち馬ミスラベンダー
  • 3歳牝馬オープン
  • 距離2,100m
  • 出走可能頭数14頭(他地区2頭以内)
  • 負担重量 54kg

レース概要

川崎競馬から誕生した名牝ロジータの功績を讃えて創設された3歳牝馬限定戦。ロジータの引退レースとなった1990年川崎記念と同年の12月に第1回が始まった。

ロジータが競走生活を送ったのは2歳の10月からわずか1年4ヶ月。その間に15戦10勝し、3歳のニューイヤーCを初重賞にして京浜盃、桜花賞、そして羽田盃、東京ダービー、東京王冠賞と当時の南関東三冠タイトルを牝馬が手にしたのは唯一無二。さらには東京大賞典、川崎記念。合計8つの重賞を勝った。母となってからも続々と活躍馬を送り出し、2007年誕生のオースミイレブンを最後に繁殖を引退。

『心に残る走り、ロジータふたたび』をキャッチフレーズに2010年より地方競馬で始まったのが世代別牝馬重賞シリーズ「GRANDAME-JAPAN(グランダム・ジャパン)」。グランダム・ジャパンシリーズ化と共にそれまでのSⅡからSⅠ競走へと格上げされ、翌2011 年からは地方交流戦として開放された。第8回までは距離2000mで実施され以降2100mへと変更になっている。

ロジータにふさわしく歴代勝ち馬には南関東を代表する牝馬の名がずらりと並ぶが、施行時期が10月~12月なことから春の時点ではまだ芽の出ていなかった素質馬がクラシックの実績馬に挑むレースでもある。しかしながら近年だけを見てもミスミランダー、ララベル、ノットオーソリティ、カイカヨソウ、クラーベセクレタなど春の実績馬の壁は厚い。

過去10年の勝ち馬の位置取りを見ると向正面ではほぼ5番手以内。川崎コース2100mは距離が長いわりにスローペースになるケースが多いのである程度前で競馬ができる方が有利になりがちだ。


トライアル競走
  • 第46回戸塚記念1~3着の牝馬、サルビアカップ1着馬は優先出走できる。

優先出走権の付与
  • 1着馬に対し、第63回クイーン賞競走(JpnⅢ)【指定交流】、第11回東京シンデレラマイル競走(SⅢ)への優先出走権を与える。

第28回 ロジータ記念 主な出走予定馬紹介
  • アップトゥユー(牝3歳 川崎・佐々木仁厩舎)
アップトゥユー

道営所属として参戦したローレル賞を勝ち、その後は川崎へ転入。東京2歳優駿牝馬、ユングフラウ賞、東京プリンセス賞で2着と惜しいレースが続き、面目躍如したいところ。休み明けの前走は古馬相手の2000mにぶつけ、叩かれた上積み十分。ハナを切って自分ペースに持ち込めるのが理想。


  • アペリラルビー(牝3歳 笠松・栗本陽一厩舎)
アペリラルビー

中央から笠松へと移籍すると3歳年明けの緒戦から4連勝して名古屋・東海クイーンC2着。その後も園田・のじぎく賞を優勝し、笠松クイーンC2着など実績を重ねてきた東海牝馬ではトップクラス。前走の1900m岐阜金賞では東海三冠馬ドリームズラインの2着に食い下がった。中央時以来の左回りで決め手発揮。


  • ガロ(牝3歳 大井・市村誠厩舎)
ガロ

デビューから14戦しているうち唯一の勝利は新馬戦だが、外枠からあっという間にハナに立つと馬なりで後続を引き離す独壇場だった。ようやく430キロまで増えた小柄な馬体で、東京2歳優駿牝馬競走、桜花賞は4着、東京プリンセス賞は5着に健闘したがリーチザクラウン産駒で距離2000mはギリギリか。


  • ギンチャン(牝3歳 浦和・水野貴史厩舎)

中央500万下から浦和に移籍後4連勝と負けなし。先行力で押し切っているレースぶりでまだ底を見せていない印象だ。相手関係馬かなり上がっているが、前走で川崎コースをクリアし、中央では砂をかぶる競馬も経験していることからも案外タフに距離をこなせるのかも。


  • シェアハッピー (牝3歳 大井・沢佳宏厩舎)
シェアハッピー

道営時代はリリーC2着。南関東に転入してからは準重賞の桃花賞を差しきり勝ちしたかと思えば黒潮盃では内枠から逃げを打つなど戦法は自在。東京ダービーにも挑戦して、東京湾Cソッサスブレイや、のちの戸塚記念、埼玉新聞栄冠賞馬杯馬カンムルに先着している。近走は冴えないが混戦になって強い。


  • スターインパルス (牝3歳 浦和・小久保智厩舎)
スターインパルス

軽快なスピードで南関東牝馬クラシック第一冠の桜花賞を制覇。ほかにも水沢に遠征したプリンセスカップや名古屋の秋桜賞でも優勝しているように輸送競馬も苦にしないメンタル面の持ち主。距離2100mは未開だがマイペースに持ち込めれば。


  • ステップオブダンス(牝3歳 大井・藤田輝信厩舎)

ユングフラウ賞を勝ち、関東オークスではクイーンマンボ、アンジュデジールに続く3着に健闘。川崎コース2100mをすでにクリアしている。今回は休養明けで久々の実戦になるが外厩ミッドウェーファームで入念な調整。力量は同世代では一枚上。


  • ミスアンナ (牝3歳 船橋・新井清重厩舎)

姉は昨年の覇者ミスミランダー。姉同様に道営デビューから2歳暮れに船橋にトレード。小柄な馬体で一瞬の切れ脚に勝負をかけるが、初めての川崎コースでも血統からも距離は克服できそう。スムーズに折り合えるようなら。


  • ヤマミダンス(牝3歳 金沢・中川雅之厩舎)
ヤマミダンス

スピード感あふれるレースぶりでデビューから5連勝し笠松・ラブミーチャン記念を制覇。昨暮の東京2歳優駿牝馬では2番人気に推されるも15着に大敗。距離延びてから惜しいレースもあるがすんなりハナを切ったときは確実に勝利をゲット。2000mの金沢・サラブレッド大賞典も逃げ切っている。初の左回りが鍵か。


  • ローレライ (牝3歳 大井・堀千亜樹厩舎)
ローレライ

トライアルのサルビアカップでは好位から力強く抜け出して出走権獲得。クラシックには間に合わなかったがダートの大物を次々と送り出しているゴールドアリュール産駒で母父がクロフネというパワー全開の血統。ロジータのひ孫でもある。折り合いもつき、距離延びてさらに操作性の良さが生きる。


(文/中川明美 写真/佐々木光・川崎競馬倶楽部)

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