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第53回関東オークス(JpnⅡ)の見どころ

(2017/6/12)
第53回関東オークス(JpnⅡ)の見どころ
昨年の関東オークスの写真
  • サラブレッド系3歳牝馬オープン
  • JRA選定馬・地方競馬選定馬
  • 距離2,100m
  • 負担重量 54kg(南半球産馬は2kg減)
  • フルゲート14頭

レース概要

1965年に創設された3歳牝馬レース。1955年の浦和・桜花賞、そして1987年に大井競馬で東京プリンセス賞が始まると、南関東牝馬クラシック三冠のひとつとして位置づけられることになった。当初は4月に桜花賞、5月(もしくは6月)に関東オークス、6月(もしくは7月)に東京プリンセス賞の順に行われていたが、近年では桜花賞、東京プリンセス賞、関東オークスと定着して牝馬クラシックの最終関門になっている。2000年にはダートグレード競走として中央、地方に解放。2006年には現在のJpnⅡへと格上げされた。

三冠すべて大井で行われる牡馬クラシックに対して牝馬クラシックは浦和1600m、大井1800m、川崎2100mと舞台も条件も異なり、三冠牝馬は2006年のチャームアスリープ1頭しか誕生していないというハードルの高さである。

第36回(2000年)からダートグレード競走になっているが、そのうち地方馬による優勝は第41回のテンセイフジ、第42回のチャームアスリープ、第48回のアスカリーブルと3頭のみ。中央所属馬が圧倒的勝利を誇ってきた。かといって上位すべてを中央馬が独占したかというとそうでもなく、1~3着までを中央馬が占めたのは第36回、第40回、第43回、第49回の4回だけ。あとの13回は優勝はできなくとも2着、3着に地方馬が食い込んで健闘している。たとえ人気上位を中央馬が独占していたとしても地方馬を軽視しない方がよさそうだ。特に勝負所で好位の射程圏内につけられる馬。過去10年を見ても、昨年第52回2着のミスミランダー、第51回3着トーセンマリオン、第50回2着トーコーニーケ、第48回3着シラヤマヒメ、第47回3着マニエリスム、第46回2着ハーミア、3着ギンガセブン、第45回2着ツクシヒメ、3着アンペア、第44回3着ブライズメイトといずれも3コーナーでは好位以内で競馬をしている。

また関東オークスは、3月16日の名古屋・若草賞からスタートしたグランダムジャパン3歳シーズンの最終レース。関東オークスはシリーズ最高のポイント区分であり、さらに地方馬3着以内には、エクストラポイントが加算されるため、ボーナス賞金をめぐる戦いは逆転劇もあり得る。


関東オークスへの優先出走権
  • 第63回桜花賞1着馬、第31回東京プリンセス賞の1着馬および2着馬。

関東オークスでの優先出走権の付与
  • 1、2着馬に対し第21回スパーキングレディーカップ(7月6日)、1着馬に対し第19回ジャパンダートダービー(7月12日)への優先出走権を与える。

第53回 関東オークス 主な出走予定馬紹介

  • アップトゥユー(牝3歳 川崎・佐々木仁厩舎)
アップトゥユー

道営時代に遠征したローレル賞で優勝。その後川崎移籍となったが、東京2歳優駿牝馬、ユングフラウ賞、東京プリンセス賞では2着と惜しいレースが続いている。特に前走の東京プリンセス賞では絶妙なペースに落として逃げ、このまま振り切るかと思われたゴール前でアタマ差交わされてしまった。距離延長がどう影響するのか懸念材料はあるがまずはマイペースでの先行策が必須。


  • アポロユッキー(牝3歳 JRA・堀井雅廣厩舎)

1800mを超える距離を走った経験はないが、南関東現役B2馬の兄グッドグラッドが2000mでも勝っているように適性はありそうだ。自在なレースをしているが、7戦のうち2勝時はいずれも後方から早仕掛けで上がって差しきっている。


  • アンジュデジール (牝3歳 JRA・昆貢厩舎)

ディープインパクト産駒。2走前からダートに転向しスムーズに好位からのレース。前走の500万下は牝馬限定戦であったにせよ好タイムで駆け抜け、最後は3馬身振りきって勝利した。勢いもあり、川崎コース独特のコーナーワークさえこなせれば。


  • イントゥゾーン(牝3歳 船橋・川島正一厩舎)
イントゥゾーン

東京プリンセス賞では3番手外から伸びて4着。10番人気だったことを考えると健闘といえるだろう。勝ち馬からコンマ3秒とそう差ない競馬をした前走のイメージからも1800mくらいがベストか。1戦ごとに馬体が減っているのが気がかりで当日の気配重視。


  • ガロ (牝3歳 大井・市村誠厩舎)
ガロ

420キロ台の小柄な牝馬で、パドックではテンション高めだがレースでは折り合いもつき、終いの脚をしっかり使えるタイプ。初距離になるが決めて発揮できれば距離への対応力もあるはずだ。


  • クイーンマンボ (牝3歳 JRA・角居勝彦厩舎)

キャリアまだ4戦。2戦目からダートに替えて1800mを2連勝。前走は兵庫チャンピオンシップ3着し、園田の小回りを経験した収穫は大きい。じっくり脚をためるレースもできそうで、なにより鞍上が今をときめくルメール騎手というのは魅力。


  • サクレエクスプレス (牝3歳 JRA・加藤征弘厩舎)

この2戦はダートに転向し、タフさが要求される中山1800mを勝ってスタミナある面を見せた。前走の青竜ステークスでは高速馬場に苦戦したが、武豊騎手を配した牝馬同士の川崎2100mで底力を発揮できそう。


  • スターレーン(牝3歳 兵庫・松浦聡志厩舎)
スターレーン

スピードを生かして13戦4勝、2着6回。グランダムジャパン3歳シーズンでは目下第二位のポイントを獲得しており、現在一位の高知タッチスプリントとは6ポイント差。前走の水沢・留守杯日高賞は熱発で競走除外となったが、前々走の佐賀ル・プランタン賞を勝った時点でマイナス10キロの413キロ。長距離輸送を考えても自重は正解であっただろう。


  • ステップオブダンス (牝3歳 大井・藤田輝信厩舎)
ステップオブダンス

昨年11月のデビュー戦では大差11馬身で圧勝し素質の片鱗を見せ、4戦目で浦和1400mのユングフラウ賞を制した。桜花賞は外枠が響いて5着。前走の東京プリンセス賞はマイナス13キロで臨み、スタートで後手を踏みながらも持ち前の瞬発力で距離にも対応して3着。器用さから初の川崎コースでもこなしそう。


  • タッチスプリント (牝3歳 高知・別府真司厩舎)
タッチスプリント

道営から高知へ移籍すると佐賀、京都、名古屋、園田とタフに遠征してキャリアを積んできた。グランダムジャパン3歳シーズン皮切りの名古屋・若草賞では後方一気の追い込みを決め、シリーズ最終競走の関東オークスにはトップポイントで参戦する。姉は10歳になった今も全国を行脚するタッチデュールで、姉同様に息の長い末脚が身上。


(文/中川明美 写真/佐々木光・川崎競馬倶楽部)

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