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川崎競馬対談シリーズ(第4回)

競馬をこよなく愛し各界で活躍されている方々に、川崎競馬副管理者との対談を通じて川崎競馬への期待やご意見を伺う機会を設けています。

第4回は地元岩手を代表するご当地タレント「ふじポン」さんにお話を伺います。

(2013年7月3日於 川崎競馬場)


ふじポンさんのプロフィール

岩手県盛岡市出身のご当地タレント。テレビやラジオ、各種イベント等を中心に活躍されています。岩手競馬のキャラクターを務め、岩手競馬関係のイベントにも多数出演しています。


タレントになった理由
川﨑: 私は1年前に岩手競馬のジョッキーズチームマッチとマーキュリーカップにお邪魔させていただいたのですが、その時にふじポンさんをお見かけしまして、こんなに元気な方がいらっしゃるのかととても感心しまして、またお会いできるのを楽しみにしておりました。
「ふじポン」というお名前はとても覚えやすくて、親しみも湧くのですが、どのようにして決められたのでしょうか?
ふじポン: 「ふじポン」は中学生の時の呼び名なんです。バスケ部の時に「コートネーム」をつけようという話になって、普通かっこいい2文字をつけると思うんですけど、敵を惑わせようという作戦で、本名が藤井なので「ふじポン」とか友達は「めぐリン」という感じで皆で一緒に考えて決めました。初めてテレビに出た時にその時の同級生と出ていて、番組の中でその子から「ふじポン」とも呼ばれていたんです。それでまた、別の番組に出演させていただく機会をいただいた時に、そのまま「ふじポン」でいいんじゃないかということで「ふじポン」になりました。
川﨑: では、私もふじポンと呼びますね。ところで、ふじポンから名前を取った馬が2頭いましたよね。「ウエストフジポン※1」と「ユメポン※2」という馬でした。
(※1 2005年~2006年 戦績6戦0勝)
(※2 2006年~2006年 戦績2戦0勝)
ふじポン: 実はもう1頭、「リュウノフジポン※3」という馬もいたんですよ。3頭ともあまり活躍できなかったんですけど・・・。
(※3 2008年~2010年 戦績21戦0勝)
川﨑: 「ウエストフジポン」は、馬主さんが経営する旅館のおふろ掃除をする代わりに馬名をつけさせてもらったという逸話も伺っていますが?
ふじポン: そうです!旅館のお風呂掃除と、料理を運ぶ仲居さんや、宴会で歌を歌ったところで、馬主さんから「OK」をいただき、「ウエストフジポン」という名前を付けさせていただきました。ウエストは馬主さんがもともと使っていた冠名で、馬主さんの地元から取ったと聞いています。
ウエストフジポン、ユメポンへの思い
川﨑: ウエストフジポンの成績はどうだったのですか?
ふじポン: 2着と3着に入ったことはあるんですけど、後は残念な結果でした。でも2着に来た時はすごい万馬券だったんですよ。その時の馬券は「馬主買いだ!」って全部、総流しで勝っていたので当たりました。
川﨑: 「ユメポン」はどうでしたか?
ふじポン: 番組で「ポン」をつけた名前を公募して、「ユメポン」になったんですけど、2回しか走らなかったかなぁ・・・。
川﨑: これからの馬で名前を付けたいというご希望はあるのでしょうか?
ふじポン: 私が名前を付けると残念な結果になってしまって本当に申し訳ないので、もう名づけはいいです。(笑)
川﨑: ふじポンはTVやイベントでいろいろご活躍されていますけれども、そもそもこういうお仕事に就かれたきっかけというのはどのようなものだったのでしょうか?
ふじポン: 最初は保母さんになりたかったので、託児所で働いていたんですよ。TVに出たのは友達にTVの出演依頼があって、その時にたまたま私が隣にいて、なんかおもしろそうだったので首を突っ込んで、「ふじポンも出る?」って言われて「出る出る!」って言って一緒に出させていただいたというのが始まりです。(笑)
川﨑: そういうことがきっかけで売れっ子になったりする人もいますが、やはりそういう天性のものをお持ちなんでしょうね。
ふじポン: 自分はタレントの仕事をやろうと思っていたわけじゃないので、次の仕事はもうないといつも思っていて、その日を思い切り楽しんでしまおうっていう感じです。
川﨑: 思い切り楽しもうとするスイッチっていうのは、いつ入るものなんでしょう?
ふじポン: 保母さんのお仕事の後は、販売員もやっていたりして、テレビの仕事と並行してやらせていただいたんですけど、テレビの仕事が忙しくなってきて、バイトにいけなくなる日が増えてきたときに、「よし!がんばってみよう。」と思ってそちらの方に気持ちを切り替えたという感じです。
この仕事に就いていなかったら
川﨑: ところで、もしこのお仕事をしていなかったらどのようなことをされていたと思いますか?
ふじポン: 私はもともと若いママになりたくて、先ほども言ったように、そのために保母さんをやってたくらいなんです(笑)。でも、普通は嫌だったので、普通を避けていたらこうなっちゃったんです(笑)。
川﨑: 例えば主婦でもカリスマ主婦って言われる方もいますよね。そのような感じでしょうか?
ふじポン: 変な主婦になりたかったんですね(笑)。
川﨑: 皆と同じようなのは嫌だったということなんでしょうかね。
ふじポン: そういう思いはすごい強かったですね。やればやるほど普通に戻っていくということもあると思うんですけど。
川﨑: タレントということで司会などもよくされていますが、人に情報を伝えるということはけっこう向いているんじゃないでしょうか?
ふじポン: 私は「伝えよう」というよりは「一緒に皆で楽しもう」という思いが強くて、例えば食べ物のレポートをする時でも「自分が一番おいしく食べてやろう!」って思いますし、競馬も「私が一番楽しいんだ!でも、よければ、一緒に楽しみましょう」っていう感じでやっています。「ふじポン見ていると楽しくなるよ」って言われるのが一番嬉しいですね。この前、「ふじポン見てるとお腹が空きます。」って言ってくれた方がいたんですけど、それもすごく嬉しかったですね。(笑)
競馬との出会い
川﨑: 競馬との出会いはどのようなものだったのでしょうか?
ふじポン: 競馬は楽しそうだなとは思っていたんですけど、周りに競馬をやる人もいなかったので全然やったことがなかったんです。番組のコーナーで岩手競馬を盛り上げようという企画でレポーターに選んでくださって、レポートしたのがきっかけです。
お邪魔させていただいたのが、桜田浩三先生の厩舎だったんですけど、とても親切にしていただいて、「馬に乗ってみる?」と言われたので乗せていただいたんです。そしたら見事に振り落とされて、厩舎エリアに私の「ギャー!!」って悲鳴が響き渡りまして(大笑)。そしたら、皆さんが気付いて騎手さんとかいろんな人が「大丈夫?」って声をかけてくれたんです。その時に「厩舎の人って皆いい人なんだなあ」って思いましたね。
ふじポンさん
川﨑: 大変な体験でしたね。(笑)
ふじポン: そのレポート後のレースで、なぜかふじポン、桜田先生の馬の馬券を買わなかったんです。そしたら桜田先生の馬が勝ったんですよ。「何で買わなかったんだろう、くやしい!」ってすごく思って、そこから馬券にもハマるようになりましたね。
川﨑: そうすると、競馬のどこに魅かれたんでしょうか?
ふじポン: 人ですかね、厩舎とか周りの人とか。勝つ馬だけが全てじゃなくて、私が厩舎の取材をしている時に、負けた馬に対して厩舎の方が「負けたけど惜しかったね」と言って一生懸命手入れしているのを見た時、全部の馬にこんなに手をかけているんだなと感動して、そうやって見ているうちに、自分が好きな馬が出てきてその馬が勝とうが負けようが、馬券を買って応援しているうちにずっぽりハマっちゃいました。あとは、競馬というと「おじさん」がやるものというイメージだったんですけど、全然そんなことはないって思いました。
川﨑: これまで思い出に残っているレースがあれば教えていただけますか?
ふじポン: 2011年の南部杯です。東日本大震災の影響で岩手が被災してしまいましたので、復興支援を兼ねて東京競馬場でやっていただいたレースです。朝、東京競馬場に着いた瞬間に、たくさんの人が集まっているのを見た瞬間にうるっときてしまいました。震災後、岩手競馬が、もう開催できないかもしれないという話もあり、皆が頑張っていた時でもあったので、そんな思いが出たのかもしれないです。
その日は岩手のロックハンドスターっていう馬が出走したんですけど、スタートして芝とダートの切れ目に驚いて競走中止になってしまったんです。私はフジビュースタンド地下の101投票所でイベントをさせていただいて、レースが終わった後も、たくさんの人たちに集まっていただき、来られた方々が「ロックはどうなったんだ?」って心配してくれて、結果は本当に残念だったんですが、こんなにたくさんの人が心配してくれてるんだなってまた、そこで感動しました。
マイルチャンピオンシップ南部杯でのブログ更新記録達成のはなし
川﨑: もう一つ南部杯では、ブログで「しょこタン」の記録を上回ったという話がありますけれど、これはチャレンジしようと思われたんすか?
ふじポン: 南部杯のPRのために、「しょこタン」の持つブログ更新1日「231回」を超えようっていうことで、1日中、ほとんど寝ないで携帯から、ずっと更新してました。私はパソコンが使えないので、携帯電話で競馬とか、盛岡の話とかを更新してました。
川﨑: それだけ「知識」とか「想い」がないと話題がつながっていかないですよね?
ふじポン: 本当にたくさんの方に協力していただきました。前もってたくさんの写真を用意しておいたんですよ。騎手とか、厩務員さんとか紹介しようと思っていたので、きゅう務員さんがもう家に帰っていたのに、ふじポンと写真撮るためだけに戻ってきていただいたりしたので、けっこう想いを込めて更新してました。最後の方は手にシップを貼って更新してましたね。(笑)
ずーっと頭の中で考えて更新していたので、頭の中が興奮状態になってしまって、寝れなくなって大変でした(笑)。終わって身体を休めたいのに今度は自分のブログを書いてました(笑)。スタッフの皆さんにも大好きなマックを差し入れしていただいたり、皆さんの協力があってできました。
川﨑: マクドナルドのハンバーガーですか?
ふじポン: 月見バーガーとかチキンタツタが大好きで、それを差し入れしていただきました。
川﨑: 競馬場にも焼きそばやタンメンといったファーストフードがたくさんありますので、ぜひご利用ください。
ふじポン: 井上オークスさんから、川崎競馬場ぐるめMAP※4を見せていただいてすごくいいなと思いました。あとで買いにいきます!
(※4川崎競馬場ぐるめMAP http://www.kawasakikeiba.com/gourmet/index.html
岩手競馬での活動、魅力
川﨑: その他、UMAP(うまっぷ)※5の取り組みは上々でしたか?
(※5 岩手競馬の若手騎手を中心に結成されたユニット。(メンバー:高松亮、高橋悠里、山本聡哉、菊地康朗)プロデューサーはふじポン)
ふじポン: 最近は活動していないです(笑)。でも「何かしたい!」と提案すると、騎手さんたちがすぐ手伝ってくれるのですごく嬉しいです。震災の時も一緒に活動もしていて、村上忍騎手会長が、「自分は子供のころの夢を支えてくれる人がいたから騎手になれたから、子供たちの夢をなくしたくない」ということで、騎手会で協賛レースをやってたんです。私も協力して、その応援ポスターを作ったりしました。UMAPということではないんですけど、私的には、その時以上に仲良くさせていただいている気がします。
チーム対抗戦形式の騎手交流競走『ジョッキーズチームマッチ』 右端:ふじポン、左端:井上オークスさん
チーム対抗戦形式の騎手交流競走『ジョッキーズチームマッチ』
右端:ふじポン、左端:井上オークスさん
川﨑: ポスターを制作されたり、いろいろ紹介していただいてますが、岩手競馬の魅力や見どころはどのようなところなのでしょうか。
ふじポン: 全部大好きなので、全てがいいんですけど(笑)。岩手って食べ物がおいしかったり、景色がきれいだったり、空気がきれいだったりすることはもちろんなんですけど、人がとても温かいというのがありますね。競馬関係者の方も、もちろん熱い思いがあるし、温かいですし。ファンの皆さんも岩手競馬に対してとても熱いんです。岩手の名所を巡っていくと岩手競馬に必ずぶつかるというくらい岩手競馬につながっていきますね。
岩手と川崎の交流と川崎競馬への期待
川﨑: 「南部駒※6」という言葉があるくらいですからね。今後川崎競馬との交流も深めていければと考えているんですけど、例えばどんなところでできそうかというのは、ふじポンから見て感じていますか?
(※6 南部とは、青森県東半部から岩手県中部の和賀(わが)川付近にかけての呼称。近世の南部氏領。かつては数多くの優良な馬が排出されていた。)
ふじポン: レースは川崎競馬の馬が来ていただけるととても盛り上がりますよね。岩手は芝もありますし、岩手でしかできないレースに出走していただけるとすごく嬉しいですね。
関係者同士の交流ができて、そこにファンも交ることができたらすごく楽しいイベントになりそうですね。
川﨑: 交流が一層深まるように協力していきたいと思いますふじポンが川崎競馬場に対して何か要望とか、ご提案とか意見などはありますか?
ふじポン: 岩手はナイターがないのですが、ナイターってドキドキワクワクしますね。とてもキレイなので、競馬ももちろんですけど、デートで来たりというのもあると思いますね。
川﨑: デートが盛り上がれるような、ナイターを活かした魅力づくりをもっとしていけたらという感じでしょうか。その辺りにも、もっと力を入れて取り組んでいきたいと思います。
自己評価とこれからの夢
川﨑: ところで、周りから「ふじポンは明るいね」というようなことを言われることが多いかと思われるんですけど、ふじポンはご自身のことはどう思われていますか?
ふじポン: 自分で言うのもなんですけど、意外と「真面目」だと思います(笑)。もともと、ダメって言われることは、やらないタイプなので。でも、一番その人の前ではやっちゃいけないよっていうことをやっちゃったりとかもするんですよ(笑)。
でも、基本的に「楽しければいいや」って思っているので、だからこそ、まじめにやる時はまじめにやらないといけないなって思います。
川﨑: そうすると今の「楽しい」というのが好きな言葉になってくるんでしょうか?
ふじポン: 好きな言葉ということでは、「適当」です(笑)。
川﨑: 真面目とはずいぶん違ってくる感じがするんですけど?(笑)
ふじポン: 適当っていうといろんな意味があると思うんですけど、その状況に合った行動というか、適しているという意味もあると思うんです。でも、何か嫌なことがあったときは「テキトー、テキトー」って感じで流します(笑)。
川﨑: その当たりのことをもっと掘り下げてお伺いしたいところですが、時間の方もありますので、次の話題に移りたいと思います(笑)。これからいっそうのご活躍を期待されていらっしゃいますが、これからの夢というのは何でしょうか?
川崎競馬副管理者
ふじポン: 今年は、震災地域沿岸の方々とバスツアーをする計画があって、まずはそれを盛り上げたいと思っています。震災の年に、釜石の場外発売所が津波で閉鎖されてしまい、釜石の皆さんが気軽に馬券を買えるところがなくなってしまったので、「一緒に馬券を買いに行きましょう。」ということでお手伝いさせていただいたんです。その時に、競馬場って、「皆の集合場所」なんだなってことがよく分かったんです。きっと今までは、場外発売所でいつも顔を合わせていたのに、そこがなくなってしまってバスの中で久しぶりに会えたんだと思います。「お前、生きてたのかー!」って言う人もいて。いつも話していたわけではないんでしょうけど、競馬の仲間にそんな話ができるってすごいなーって思ったし、集まれる場所として競馬場があるということが分かったので、これからも、そういう場所がもっともっとできたらいいと思います。
川﨑: ぜひ、それは実現していただいて、こちらでもお力になれることがあれば協力させていただきたいと思います。いろいろ貴重な話を聞かせていただきましたけれど、最後に川崎競馬ファンに対してメッセージがあればお願いします。
ふじポン: 競馬が好きな方は「川崎だから」とか、「岩手だから」とかじゃなくて、競馬というものを応援してくださっている方が多いんじゃないかなって思うんです。これからも、同じように川崎も岩手も応援していただければ嬉しいです。ふじポンにできることがあれば、どんどんやっていきたいなと思っています。
川﨑: 本日はお話させていただいて、とても元気をもらいました。ありがとうございました。
ふじポン: 普段はインタビューする側なので、こういう形もすごく面白かったです。ありがとうございます。
ふじポン

(了)

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